朴大統領のアポロ計画を実現させるために開発中の新型ロケット「KSLV-II」 Photo by KARI
「2020年、月に太極旗をはためかせる」——。韓国の朴槿恵大統領は2012年12月、選挙戦の中でこうした公約を掲げた。この公約は朴大統領の当選後から現在まで継続され、月を探査する無人探査機と、それを打ち上げるためのロケットの開発が進んでいる。
今年5月3日には、そのロケットの根幹をなす大型ロケット・エンジンの燃焼試験も始まり、現在まで順調に回を重ねている。
「朴大統領のアポロ計画」ともいうべきこの計画は、果たして実現するのだろうか。計画の概要と問題点について、前後編の2回に分けて見ていきたい。