ならば、その味を確かめたい！ということで、さっそく試食会に。明るい店内には、ラテンな音楽が流れている。運ばれてきたのは、キューバのサンドイッチ「クバーノ」や人気メニューの「グリルドコーン」、日本オリジナルメニューの「グリルドガーリックツナ」などが盛られた大きなワンプレート。 　サンドイッチは、2種類。ハム、スイスチーズ、ピクルスと自家製ローストポークを挟んでプレスして焼き上げたサンドイッチは、溢れ出す肉汁とハムとチーズの芳醇な香りが実に合う。一方、特製の照り焼きソースで焼いたチキンが挟まれたサンドイッチは日本オリジナルで、プリッとした鶏肉とほのかな甘みが食欲をそそる。「グリルドコーン」は、じっくり焼き上げたとうもろこしにチーズとマヨネーズ、チリパウダーがふんだんにかけられたもので、店一番人気のメニューだという。見た目から「これは間違いないでしょう」と、ぶっ刺さった串を持ち、思わず噛り付いてそのうまさを実感。しかし、周りは上品にナイフでコーンをそぎ落としながら食べていた。 「それこそラテン料理なんですから、気どらずに噛り付いていいんですよ。海外ではセレブも口のまわりを汚しながら豪快に食べていますよ（笑）」とは、神保進店長……良かった。 　情報発信地のひとつ、代官山エリアにオープンするCafé Habana。これを機に、日本でもキューバ料理のブームがやってくるかもしれない。 ＜取材・文／安田はつね　写真／クリエイティブマンプロダクション＞