既出情報を総動員して舛添都知事を執拗に叩く日本メディア――江藤貴紀「ニュースな事情」
舛添氏 政党支部 自宅に事務所費800万円 政党助成金を懐に 『しんぶん赤旗』)
それに、美術品についても、手前味噌ながら筆者が2014年11月に指摘して、ネットでもプチ炎上のようになっていた。
(参照:舛添都知事にも2400万流用疑惑!相次ぐ政治資金問題、なぜかくも露呈し易いのか?――江藤貴紀「ニュースの事情」)
(参照:舛添東京都知事 質問へ「時間の無駄だ!税務署で聞け!」外国特派員協会で、美術品購入など3190万円の政治資金流用に関して回答拒絶 エコーニュース)
また、海外への高額出張費に至っては東京都のHPにも記載があるほどだ。
例えば2014年のロンドン出張は6900万円である旨などが都のHPで公表されていた(なお、筆者も旅費交通費については2015年、東京都へ情報公開請求をかけたが、それでもあくまでも個人的な感覚ながら、「すでにHPで書かれている内容そのものを書くのはネタとして詰まらない」と思い、記事にしなかった経験がある)。
都知事舛添要一氏へ批判が集中している。いちおうの契機は、湯河原にある別荘へ公用車で知事が通っている旨の『週刊文春』による報道だ。それはそれで、立派なスクープでいいだろう。だが何点か、疑問が浮かび上がる。
例えばエピソードのうちいくつか(美術品、出張費、家賃)は、従来にも報道されていた。なのに何故いま取り上げるのだろうか。
まず、自宅への家賃は2014年1月以来取り上げられてきた問題である。(参照:
この連載の前回記事
2015.12.09
ハッシュタグ