なぜヘッドフォン型なのか?――新ランニング用デバイスの開発意図を聞いてみた
付加に合わせた音楽を自動再生
ランニングはシューズさえあればすぐにでも始められる手軽さが魅力だが、その反面継続していく難しさもつきまとう。
「走り始めたばかりの人がはりきって激しい走り込みをしたために、きつさを必要以上に感じてしまい短期間でやめてしまうこともあるようです。その点、心拍トレーニングなら目標に沿った速さが設定され、しかも音楽でナビゲートしてくれる。結果としてトレーニングのつらさが軽減され、習慣化しやすくなります」
個人のランナーが目標を達成しやすいように、付属ソフトのトレーニングメニューも充実させた。プレミアムトレーニングメニューは、プロアスリートの指導歴も豊富なプロランニングコーチの金哲彦氏が監修。ダイエットからフルマラソンまで、目的に応じて1カ月半~3ケ月のスパンでスケジュールが組まれている。
音楽プレーヤー開発のノウハウと、心拍を測るセンサー技術が、ランニング習慣を最適化する形で一体化されている。音楽をコーチングの要素として組み込んだソニーならではの製品は、街を走る市民ランナーの光景を変えるのか。
<取材・文/石水典子>
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