「トランプ大統領が誕生したら、どんなリスクがあるか?」という株主からの質問があった。バフェット氏は「それは重要な問題にはならない。」と答え、会場は爆笑に包まれた。
しかし、この意味合いは、トランプ大統領の誕生がもしあれば、そのインパクトは多くの領域で非常に大きいが、そのことに比較すれば、トランプ大統領の誕生のバークシャー・ハザウェイへの影響は相対的に小さいということであろう。
大統領選で誰が勝利しても、バークシャー・ハザウェイの経営は引き続き順調だとの考えをバフェット氏は示した。ただ、元来、バフェット氏は民主党支持である。バフェット氏は、ヒラリー・クリントン前国務長官への支持を表明している。
「EUおよび日本のマイナス金利が米国に及んだ場合、バークシャーの保険事業にどう影響を与えるか?」という株主からの質問に対して、バレット氏は、マイナス金利による債券利回りの低下はバークシャーの保険事業にはマイナスと答えた。
「債券の利回りの低下に影響を受けているすべての人にとって問題だ。50年前の人生計画にこうした状況は組み入れられていない。保険事業は、今後かなりの期間は魅力のないものとなりそうだ。」と、バフェット氏はコメントしている。