お座敷列車、潮騒のメモリーズ号のイラスト。 photo by Tom1 on photozou(CC BY 2.1 JP)
「じぇじぇじぇ」や「あまロス」といった流行語も記憶に新しい、NHK朝の連続小説『あまちゃん』。その舞台となったロケ地・岩手三陸地方もドラマの人気上昇とともに、各メディアで盛況が伝えられていた。
放送開始である2013年4月1日から3年が過ぎた今。地元の皆さんに当時の状況について伺ってみた。
「GWを境にじわじわと観光客が増え始め、お盆の時期は道路が大渋滞でした。特に海女さんがいる小袖海岸は人気で、放送前の2012年には2000人程度だったお客が、その年5万8239人と約29倍に増加しましたね。海岸に向かう臨時バスを用意したのですが、それでも回らないくらい大盛況だったんです」(久慈市観光物産協会・廣内留美)
ドラマ内に登場した北三陸鉄道のモデルとなった三陸鉄道は、ドラマ放映に加えて「ある出来事」があったことで、ドラマ翌年の動員がさらに動員伸びたという。。
「放送前年2012年度の乗客数は38万9000人。放送が始まった2013年度は49万8000人と多くはなりましたが、まあこんなものかなと。しかし2014年度は、大幅に増加し69万1000人。あまちゃんが話題になってから気になって見始めた人が来てくれたことに加えて、震災でストップしていた三陸鉄道が全線復旧というニュースを大きく取り上げられたことが大きかった」(三陸鉄道 金野淳一)
その勢いは、運賃収入も前年比約85%増の約4億2065万円を記録するほど影響力が大きかったという。