話題の忘れ物&ペットの迷子防止ガジェット「Wistiki」創業者が語る、フランスのベンチャー事情

ペットの首輪に付けられる『ahā!(アッハ!)』を付けた犬

「クラウドファンディング」はDNAに組み込まれている

 Wistikiの初期モデルは、フランスのクラウドファンディングで成功し、実現した。そうした経緯があって、日本発売でもクラウドファンディングで資金調達に臨んだ。 「もう、クラウドファンディングはWistikiのDNAの中に組み込まれているといっても過言ではないね。あと、クラウドファンディングには大きなメリットがあるんだ。クラウドファンディングを実施することによって、実際に一般販売する前に将来のユーザーの意見を聞くことができるという点だ。ユーザーの意見を聞くことでより良い製品に近づくことができるからね。あと、クラウドファンディングでは、支援してくれたみんながコメントを投稿できるだろう。そういうコメントは、開発への大きなモチベーションにもなるんだよ」  本国フランスとアメリカはさておき、アジア圏の足がかりとして「日本」が選ばれた理由は、彼ら三兄弟の「夢」があったという。

創業者である三兄弟。次男テオ(左)、長男ブリュノ(中)、三男ユーゴ(右)

「日本で認められる製品を作るということが、創業者である僕ら兄弟の幼いころからの夢だったんだ。日本のユーザーは、性能やデザイン、費用対効果などの評価に厳しい、目の肥えたユーザーが多いと聞く。そんなユーザーに受け入れてもらえるような製品を作りたかったんだよ。もちろん、今後は韓国や中国にも市場を広げていく計画はすでにあるけれど、まずは日本で成功することが、その後の成功にもつながると考えているよ」  そして、その日本では冒頭で述べたように大きな反響を集めている。 「実を言うと、クラウドファンディング実施前に日本の代理店や販売店の方々と話をしたときには、『こういう製品(BLEトラッカー)は他にもいろいろあるけど、どれもあまり売れていない』と言われることが多かったんだ。それに、クラウドファンディングという仕組み自体が日本ではあまり広まっていないという声も聞いていた。だから、まさかここまで反響があるとは、僕らも驚いているよ。  製品自体のインパクトがあったのか、逆に『クラウドファンディングという仕組みを初めて知った』というコメントや『クラウドファンディングを利用したのは初めて』なんてコメントも数多くいただいたね。そうした支援者の方々のおかげで、支援額はプラットフォームであるMotionGalleryの最高額を記録し、日本の最高額の更新も狙えそうな勢いさ。Wistikiのプロジェクトが、日本のクラウドファンディング市場に火をつける一役を担えたら光栄だね」
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政府主導で世界進出をサポートするフランス
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