五輪直前のブラジル、公共サービスが機能不全に陥り、政界も大統領罷免を巡り大混乱!
El Confidencial』が、リオデジャネイロ市の惨状を4月12日の記事で現地から伝えている。その内容を以下に紹介しよう。
・消防隊員が、給料の未払いのせいで手持ちのカネがなく、バスにも乗れないため消防訓練の場所まで30kmの行程を歩いていくハメになった。幸い、途中16kmで仲間の車に拾われたらしいが……。
・200の公共病院に血液を供給するHemoRio血液センターも職員が2か月分の給与の滞納に抗議して先日の日曜日の献血活動を止めた。
・27才の同市の北部地区の貧民層を対象に医療サービスをしている医師のロレナ・メガさんによれば、ルセフ大統領の1期目は医療の家族サービスは対応できていたが、現在は病院での対処は劣化し、患者を診断はできても、その治療ができない状態にあるという。
オリンピック開催まであと4か月を切った。
しかし、開催地であるブラジルの政治、経済、社会事情は深刻な事態にある。昨年のGDPはマイナス3.8%そして今年も同じくマイナス3%強の後退が予想されている。2年続いてのGDPマイナス成長は1930年以来だという。
それを反映してか、国民は厳しい生活に直面している。スペインの電子紙『
消防士が金欠でバスにも乗れず訓練まで30km徒歩で出勤
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