IMGは、1960年に米国クリーブランドの弁護士マーク・マコーマックと、彼の同級生だったプロゴルファーのアーノルド・パーマーの合意で設立された。パーマーのほか、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウスも所属。彼らのテレビ、CM出演などのマネジメントを行ないながら、多くのメディア企業や金融会社を吸収し、スポーツ業界におけるライセンス・ビジネスを拡大した。
スポーツ関連事業では、ヴィーナス・ウィリアムス、ノバク・ジョコビッチ、錦織 圭などのテニス選手、卓球の石川 佳純、浅田 真央をはじめとするフィギアスケート選手がクライアント(マネジメント契約)として名を連ねる。かつては、韓国のキム・ヨナもIMGコリアのクライアントであった。
ファッション関連事業では、IMGはワールドワイドにファッションイベントにかかわっている。2016年3月30日~4月5日、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO が開催されるが、IMGはこれまでも同イベントをサポートしてきた。
メディア関連事業では、ニューヨーク、ロンドン、香港、シドニー、ニューデリーの自社最新設備を駆使し、年間240種類以上のスポーツ/エンターテインメント番組を企画・制作・配給している。
また、面白いところでは「ミス・ユニバース大会」「ミスUSA大会」「ミス・ティーンUSA大会」を運営するミス・ユニバース機構もWME-IMGの一事業である。この内、「ミス・ユニバース大会」を運営するミス・ユニバース機構については、2016年米大統領選の共和党候補の指名を争っているドナルド・トランプ氏から買収したものである。
「Tomorrow is ours」の言葉が踊るIMG Academyのサイト
マネジメントだけでなく、育成にも力を入れている。
フロリダ州にあるIMGアカデミーは、東京ドーム16個分という広大な敷地に、テニスコート、ゴルフ練習場、バスケットコート、サッカー場、2つの野球場まで揃ったプロスポーツ選手の養成所だ。世界から集まった約600人のアカデミー生は、厳しい練習に耐えながら、プロになるという夢を追いかけている。IMGアカデミーの著名な卒業生には、アンドレ・アガシ、マリア・シャラポア、ボリス・ベッカー、マルティナ・ヒンギス、セリーナ・ウィリアムス、ヴィーナス・ウィリアムスと実に錚々たる面々が揃っている。