アルジャジーラ500人の人員削減。原油下落以外の要因とは?

白石和幸

アルジャジーラ・イングリッシュのニュースルーム photo by Wittylama (CC BY-SA 3.0)

 「中東のCNN」と評価された衛星テレビ局アルジャジーラが3月27日に新たに500人の人員削減を発表した。

 その一番の要因は原油価格の下洛で同局を資金的に支えて来たカタール政府の歳入が大幅に減少したからである。

 今回のアルジャジーラの従業員の削減は、原油の価格の下落に伴うカタール政府の歳入の減収によるものであるが、それは年間で860億ドル(9兆8000億円)の減収になっているとアナリストの間では推計している。(参照「HispanTV」)。

わずか2年半でアメリカ撤退

 影響は甚大で、2013年8月に米国で開局したアルジャジーラ・アメリカは今年4月30日をもって閉鎖することが決まっている。アルジャジーラ・アメリカ開設にあたり、カタール政府は500億ドル(5兆7000億円)を投じて、アル・ゴア元副大統領とジョエル・ハイアットが設立した「カレントTV」を買収し、アメリカ放送を意気込んでいたのだが、2年半で挫折することになった。(参照「El Pais」)。

 また、大幅な人員削減の理由は他にもある。

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原油価格下落以外の要因

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