アルゼンチン沿岸の中国漁船撃沈は両国の外交問題に発展するか?【動画あり】

アルゼンチン沿岸警備隊が公開したYouTube動画より(Photo&Video: Prefectura Naval Argentina)

 3月15日に、アルゼンチンの沿岸警備艇が、同国の〈排他的経済水域(EEZ)から5km入った地点でモンゴウイカを捕るために違法操業をしていた〉中国漁船を沈没させたという事件は日本でも報道された。(参照「産経新聞」)  今回は中国漁船は撃沈されたが、漁船員が自ら沈没を誘う場合があるという。何故なら、アルゼンチン紙『La Nacion』によると〈違法操業の漁船には100万ドル(1億1400万円)の罰金が課せられるからである〉という。更に、拘束された船員の法的費用や本国への送還費用などもかかるのだ。〈昨年はその費用負担が出来ない中国人船員が31人おり、経済支援が届くまで半年の間待機した〉という。  ただ、アルゼンチン紙『LA CAPITAL』によれば、アルゼンチンのEEZ内で違法操業して拿捕された漁船は中国だけではないという。〈1990年から2013年の間にアルゼンチン海軍によってEEZ内で違法操業で拿捕された漁船の内訳として台湾7隻、中国4隻、韓国3隻、スペイン2隻、日本2隻そしてポーランド2隻〉だという。  とはいえ、今回のように撃沈にまで至ったのは15年振りだという。  中国政府はこれを受けてアルゼンチン政府に「強い懸念」を表明したという。(参照「産経新聞」)  では、この事件はアルゼンチンと中国の外交問題に発展するのだろうか?
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中国漁船撃沈が亜中関係に与える影響
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