汚職疑惑の前大統領と現職大統領の密談が暴露! 荒れるブラジル政界

2010年当時のルセフ大統領とルラ前大統領(肩書は現在のもの)photo by Valter Campanato/ABr(CC BY 3.0 BR)

 ブラジルで汚職に絡む捜査を受けているルラ前大統領が、3月17日に官房長官としてルセフ政権に入閣した。このポストはブラジルでは首相に匹敵する任務だ。  しかし、彼の入閣に異議を唱えるかのようにブラジリアの連邦裁判所のイダジバ・カタ・プレタ・ネト判事は、“ルラ氏が入閣すれば政治、検事職務、司法権において不当で嫌悪の干渉ができる権力をもつことになる”としてルラ氏の閣僚任命を無効とする野党からの仮処分申し立てを認めた。  当然ながら、政府は早速その判決に異議を申し立てたものの、ルラ氏は僅かの時間に不逮捕特権を利用できる立場からペトロブラスの汚職事件を指揮しているセルジオ・モロ判事の捜査対象人物にまた戻ったのだ。(参照「HispanTV」)  不正追及のためには元大統領の大臣であろうと手を緩めない姿勢は、どこかの国の司法に爪の垢でも煎じて飲ませたい。  さらに、その前日の16日。ルセフ大統領がルラ氏に電話をした内容が警察によって盗聴され、セルジオ・モロ判事の許可で17日に公開された。テレビでもそれが報道されて、その内容に怒りを覚えた市民がブラジル全土で抗議をしたほど大騒ぎになった。(参照「BBC」)  盗聴された会話は以下の様なものだったという。
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「汚職追及の手が及べば使えばいい」
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