photo by geralt(CC0 Public Domain)
“FANG”という言葉をご存じだろうか?英語で「牙」という意味があるが、この意味ではない。英和辞典で調べても、出てこないかもしれない。“FANG”は、米国で大人気の株式評論家でTheStreet.comの代表であるジム・クレイマーによる造語で、フェイスブック(FB)のF、アマゾン(AMZN)のA、ネットフリックス(NFLX)のN、グーグル(GOOGLE 現在は、アルファベット)のGの頭文字を合わせたものである。
2015年の1年間の“FANG”株のパフォーマンスはすこぶる良かった。昨年1年間の米国株価指数のひとつであるS&P500が -0.7% に沈んだのに対して、フェイスブック+34.1%、アマゾン+119.0%、ネットフリックス+129.4%、アルファベット(旧グーグル)+46.6%と、素晴らしいアウトパフォームであった。
ところが、2016年の年が明けると、“FANG”株は昨年と異なる動きを見せている。年初から3月3日までのパフォーマンスをみると、S&P500が -2.5% に対して、フェイスブック+4.7%、アマゾン-14.6%、ネットフリックス-14.4%、アルファベット-6.0%と、フェイスブック以外、S&P500に負けており、とりわけ、アマゾンとネットフリックスの下落幅が二桁と大きい。ブルームバーグやフォーブズなどは昨年末に「FANG株」が昨年ほど伸びないだろうという予想記事を出していたが、こと年初に関して言えばその予想が見事に当たったことになる。このままFANG銘柄は低調になってしまうのか?