「ポッキー」×「午後の紅茶」――同業他社コラボ商品がバズった理由
キリンビバレッジと江崎グリコがコラボする『キリン午後の紅茶 恋のティーグルト』と『ポッキーミディ<恋のレモン>』が、発売前にも関わらず話題になっている。それぞれのパッケージを並べると、恋する男女の絵柄があらわれる。午後の紅茶は6種類、ポッキーミディは2種類の絵柄があり、12通りの組み合わせができる。
1月21日に両社がリリースを発表したところ、翌日にはTwitterで大きく拡散された。Twitterでは、男同士・女同士の同性の組み合わせで楽むツイートなども展開され、中には2万リツイートを得ている書き込みもある。
午後の紅茶とポッキーミディのコラボは、昨年2月に続く第2段。そもそもは「2品の食べ合わせ」という食べ方提案がベースとなって発案された。第1弾も、男女を描いたイラスト(王子様とお姫様)を絵あわせにするデザインだった。当時もSNSを中心に「王子×王子にしといた」「噂のこれがやりたくて買ってきた」などのツイートがまとめサイトで紹介されるなど、同性同士の組み合わせが話題になり、両社想定していた以上の反響があったという。そんな昨年の動きを踏まえて、第2弾は進められた。
「狙ったというわけではありません。ただ、昨年もSNS上で同性同士の組み合わせが話題になっていたので、SNS上での反響もある程度想定はしていましたが、今回は、2品を並べてスマホにかざすと男女カップルがアニメーションとなって会話をはじめる無料ARアプリを作りました。男女カップルの甘酸っぱいやりとりを演出することで、同性カップルの話題だけではない、新しい楽しみを提供したいと思っています」(キリン/コーポレートコミュニケーション部)
また、恋人同士をターゲットとしたアプリ「カップルズ」でARの告知をするなど、恋人の間で話題になる仕組みも加えている。
「テレビCMではなく、両社のSNS公式アカウントを中心に、発売日に向けて告知していきます。街中では、電車やファッションビルのエレベーターの扉を使い、ドアが閉じるたびにキスをするグラフィックの広告を予定しています。多くの方々に今回のテーマである『いっしょに味わう、スイートな出会い』に興味を持っていただければと思います」(キリン/コーポレートコミュニケーション部)
Twitterの反響は想定内?
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