ここまではCPUプロセッサの製造メーカーによるバッテリー性能の差を紹介してきたが、じつはバッテリーに関わる問題はこれだけではない。端末のバッテリー残量表示に不具合が出ていることが発覚しているのだ。
手動で時刻を設定したり、海外などでタイムゾーンを変更したりすると発生する事案なのだが、バッテリーの残量表示が狂ってしまうことがある。ただしこれは、「端末を再起動」>「タイムゾーンの自動設定をオンにする」という操作で改善されることがわかっている。海外で使用した場合などは念のためこの操作を行っておくと安心だ。
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手動で時刻を設定するとバッテリー残量表示に不具合が出る
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再起動して「タイムゾーンの自動設定をオンにする」と不具合が修正される
ここまでに紹介した2つの問題について、アップルは継続して調査を進めているようだが、実際にどの程度改善されるかはまだまだ未知数であるのが現状だ。とくにCPUプロセッサのバッテリー性能に関しては、海外の一部メディアに対してコメントしたにすぎず、世界に向けて発信した情報というものではないことから見ても、アップルはそれほど重要視していないことがうかがわれる。
次回に発売される新端末ではこうしたバッテリー性能に関する問題が出ないことを祈るしかないが、それも発売されてみないとわからないというのが現状だ。ともかく性能面での大きな不具合がない以上、現状の端末をうまく付き合っていくしかない。<文・写真/佐藤 航>
【佐藤 航】
スマートフォン、パソコンなどの情報を中心に執筆しているテクニカルライター。雑誌・ムックを中心に活動している。