iPhone6s/Plusのバッテリー残量表示に不具合!チップ製造メーカーによるバッテリー性能差とは?
さまざまな先進機能が搭載され、ますます人気が高まっているiPhone6s/6s Plusだが、ユーザー数の増加に伴って、あるひとつの問題が噴出することになった。それが端末に搭載されているCPUプロセッサの製造メーカーだ。
iPhone6s/6s Plusの「A9」というCPUプロセッサは、2つのメーカーのいずれかが製造したものが搭載されている。ひとつは台湾のTSMCというメーカー。そしてもうひとつはスマホなどでおなじみの韓国のサムスンのものだ。
問題なのはこの2社のCPUプロセッサで、それぞれバッテリー性能が異なるということ。この問題は長らく噂レベルのものとしてささやかれてきたが、昨年10月、ついにアップルがCPUプロセッサの性能に違いがあることを公式に認めた。ここでは自分が持っているiPhone6s/6s PlusのCPUプロセッサを調べる方法や実際にどの程度の差になるのかを調べてみよう。
簡単に分解することができないiPhone6/6sでは、CPUプロセッサを調べるのは難解かと思われがちだが、じつは無料のアプリを導入するだけで簡単に調べることができるようになっている。具体的には、App Storeから「Lirum Device Info Lite」というアプリを入手して起動すれば、「Model」という項目に表示された内容からTSMC製かサムスン製かを判別することができる。TSMC製なら「N71mAP」、「N66mAP」という表示となり、サムスン製なら「N71AP」、「N66AP」という表示になる。
⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=80685
【アプリデータ】
「Lirum Device Info Lite」
カテゴリ:ユーティリティ
価格:無料
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/wu-liaode-yin-le-dong-hua/id591660734?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
では実際この2社による性能の違いはどの程度のものなのだろうか。アップルからの公式コメントを得たArts Technicaの記事よると、「iPhone6s/6s Plusのバッテリー性能は、メーカーによるチップの違いを考慮しても、2~3%程度の差に収まる」とのこと。しかし一方で、ユーザーの検証により、TSMC製のほうがサムスン製よりも優れており、実際のバッテリー稼働時間では2時間ほどの差が出ているという検証結果もある。バッテリーの持ちが重要視されるモバイル端末では、2時間という差は非常に大きい。そのためサムスン製のCPUプロセッサであることがわかると、ハズレということになってしまうのだ。
現状では残念なことに、この問題を解決する具体的な方法はなく、バッテリー性能の差があっても壊れているわけではないので、アップル側でも交換などは受け付けていない。また故障などによる端末の交換でも、搭載されているCPUプロセッサのメーカーを指定することは難しい。筆者の所有している端末は、発売当日に購入したものだが、搭載されているCPUプロセッサはサムスン製であった。これを考えると、購入時期によるCPUプロセッサの違いもなく、ランダムに選択されていると考えるしかない。
とはいえ、よほどハードに使用しなければこのバッテリー性能が影響することは少なく、それ以外の性能面で差が出ているということはないので安心してほしい。
製造メーカーは無料アプリで簡単に調べられる
CPUプロセッサを交換することは可能?
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