サードウェーブの流れで見直される「昔からの喫茶店」スタイル

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ドトールを擁するドトール・日レスホールディングの100%子会社、日本レストランシステムが打ち出す星乃珈琲はスフレパンケーキなど女性人気が高い

 飲食店業界の中で目立った勢いを見せる「ロードサイド型珈琲店」。”3強”とされるコメダ珈琲・ミヤマ珈琲・星乃珈琲のうち、コメダ珈琲は「自宅のような居心地の良さ」を、ミヤマ珈琲は「地域コミュニティに入り込む」を戦略的に掲げているという。  飲食コンサルタントの赤土亮二氏は、「こうした取り組みそのものが店舗の付加価値を生み出すことにつながっている」と説明する。 「これらのチェーンは、価格競争でセルフ方式珈琲店やコンビニ珈琲に勝てる見込みはない。だから、セルフ方式などにはない付加価値を消費者に提供していくことが生き残る道になるんです。そして、セルフ全盛期が終わりを告げた今、“落ち着いて珈琲が飲める”という本来の喫茶店のスタイルが求められるようになった。それが、ロードサイド型の珈琲店が増えている最大の要因でしょう」(赤土氏)  そもそも都市型のセルフ式珈琲店は客の滞在時間が短く、回転数をあげることによって売上を確保している。それはターミナル駅周辺や繁華街などにはふさわしくても、地方や郊外で歓迎されるとは限らない。そこにうまくハマったのがいわゆる“昔からある喫茶店”が持っていたスタイルだったというわけだ。赤土氏は、「これからもこうしたロードサイド型の勢いは衰えないだろう」と分析する。ひとくくりに“喫茶店”“カフェ”として捉えるのではなく、消費者も利用用途に応じてセルフ式・コンビニコーヒー・ロードサイド型などのスタイルを選択していく。そんな時代が訪れたということなのだろう。 <取材・文/上原純(OfficeTi)>
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