ついにアップデート開始! iOS9を入れる前に気をつけるべき3つのポイント
iPhone6sシリーズの発売を9/25に控え、ついに新OS「iOS9」のアップデートがスタート。多くの機能強化が図られた反面、早くも不具合の報告がチラホラ。そこで、iOS9を導入する前に気を付けておきたいことをまとめてみた。
新機種のリリースに合わせて毎年行われているiOSのメジャーアップデートが開始されたのは日本時間の9/17。今回リリースされたバージョンはiOS9には、標準搭載されるメモやマップアプリなどに多くの機能強化が図られたほか、ユーザー待望の画面分割によるマルチタスクへの対応、そして省電力化によって最大1時間ほど長く使えるといった対策も施されている。デザインにも大きな変更は加えられていないため、iOS8からスムーズに移行して使いこなすことができるだろう。主な機能の強化や変更点は「Appleが各OSの刷新を発表。ここが注目ポイント」を参照してほしい。
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全世界が注目する中でリリースされたiOS9だが、早くもユーザーから様々な不具合発生の事例が報告されている。その多くは、以前のバージョンまで使えていたアプリが起動しなくなるといったものだ。これは、メジャーアップデートによる内部仕様の変更が原因となっているケースがほとんどで、アプリを配信している開発者によるアップデートを待つしかないのが現状だ。
今のところ、ゲームアプリを中心に起動できないといった不具合報告が目立っているが、一部ユーザーからはTwitterやFacebookでの起動に不具合が生じたとの報告も見受けられた。普段からよく使う人も多いであろうアプリだけに対応状況をしっかり確認しておくことが重要と言えるだろう。
また、Wi-Fiに接続できなかったり通信速度が低下したりするといった事例やAirPlayスピーカーに接続出来ないといったハードに依存する事例報告も見受けられる。これらは、マイナーアップデートに期待するほかないが、Wi-Fi接続に関しては、Wi-Fiをいったん無効にしてから再び有効にしたり、Wi-Fiのアクセスポイント情報を削除して再設定すれば改善される可能性が高いので試してみるといいだろう。
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iOS9は、ネットワーク接続に関する仕様の変更が加えられているため、大手3キャリアよりも安く利用できる格安SIM(MVNO)を利用している場合、その事業者がiOS9による接続に対応しているか把握することが重要だ。
格安SIMを利用する場合、APNと呼ばれるネット-ワークへの接続設定が必須となる。現在は「APN構成ロファイル」と呼ばれるファイルを適用することで自動的に設定するのが一般的だが、iOS9非対応のバージョンを導入している場合は、仕様変更によって接続できなくなるため、最新版へ更新を行う必要がある。9月18日現在、MVNO事業者の多くがiOS対応版をリリースしているが、一部アナウンスがされていない事業者もあるためiOS9のアップデート前に必ず確認しておこう。
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iOS9へのアップデートは、機能強化やバッテリー持続時間の長時間化などの恩恵もある反面、メジャーアップデートの初期バージョンには不具合の問題が付きもの。iOS7やiOS8など以前のバージョンもメジャーアップデート直後の不具合が目立っていたこと、そして早くも見つかっているiOS9の不具合を考えると早期のアップデートにはやや不安が残る。
iOSは、原則的にバージョンをアップすると以前のバージョンに戻せないため、導入時期は慎重に見極めたい。概ねマイナーアップデートが2~3回行われた頃には、安定感が実感できるようになる傾向にある。頻繁に利用するアプリの対応状況と照らし合わせながら導入するのが賢い選択と言えそうだ。
<文・図版/古作光徳>
【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。
より多機能、そして長時間使える!
リリースから間もなく不具合の報告が寄せられる事態に!
格安SIM利用者は接続設定を見直す必要がある
早期のアップデートは考えもの。時期を見計らうことが重要!
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