制度改革でお得度2倍。[ふるさと納税]はやらないと損
2015.07.12
2000円を除く全額が税金からキャッシュバックされ、地方の特産品がもらえるふるさと納税。今年の4月には制度がリニューアルされ、お得度は倍増した。もはや「やらなきゃ損!」なこの制度。賢い利用法を紹介しよう。
ふるさと納税とは、ごく一部を除き自分の住んでいるところ以外の自治体に寄付(ふるさと納税)する制度。多くの自治体は、ふるさと納税した人に対し、米や肉、海産物など地域の特産品を返礼品として送っている。寄付した金額から2000円を除く額が翌年支払う税金から引かれるため、お得でおいしい制度なのだ。
そんなふるさと納税は今年4月に大幅に制度が変わり、納税可能な上限額が、一気に2倍近くになった。また、給与所得者の一部は確定申告する必要すらなくなった(ふるさと納税ワンストップ特例制度)。家計に優しく、地方の活性化にもつながるとあって、要注目の制度といえる。
そんなふるさと納税にいち早く目をつけ、全国津々浦々の自治体に寄付をしまくり、食費をほとんど浮かしているのが企業グループオーナーの金森重樹氏だ。「ふるさと納税の達人」を自認する金森氏に、年収に応じてどのようにすればいいのか、戦略を聞いてみた。
まずは、ふるさと納税できる上限額はいくらなのかを把握するのが第一歩。というのも、ふるさと納税が2000円を超える部分が全額控除される金額は収入によって異なるからだ。そこで見てほしいのが、以下に掲載した上限金額の目安表。収入と家族構成で限度額を算定したもので、実際は住宅ローン控除や医療費控除を受けている場合はその分、上限額が下がる。とはいえ、目安になるので参考にしてほしい。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=47085
世帯年収が収入300万円の場合(独身あるいは共働きで子供がいない家族)、上限額は3万1000円。このケースではシンプルに米を狙うのがいい。
「どこの家庭でも消費する米は、ふるさと納税で根幹をなす存在です。自治体によって量に差がありますが、多いところを狙うのがいい。1万円で20㎏のお米を送ってくれる自治体があるので、そこを利用しましょう」(金森氏)
年収300万円であれば、1口1万円の寄付を3口行えて、お米が60㎏送られてくる計算になる。
「長野県阿南町や岡山県総社市は1万円で20㎏。福島県湯川町や山口県山口市は3万円の寄付で60㎏のお米が送られてきます。たいていの自治体は、10㎏、20㎏単位に分けて送ってくれるから、精米したてで味わえる。60㎏もあれば、かなりの期間、お米を買わなくて済むでしょう」
次に世帯年収が500万円の場合を見てみよう。
「上限額は6万7000円。すべてをお米にするのも手ですが、1口分くらいはお米以外の副食となるお肉や海産物を頼んでみるのも、ふるさと納税を楽しむためにオススメです」
お肉なら、どこの自治体がいいのだろうか。それは、量を重視するか質を重視するかで選択肢がガラリと変わってくる。これまで各地のお肉を取り寄せてきた金森氏のオススメは?
「お肉の目安は、量であれば1万円で800g以上です。そんな中、2.1㎏分の茨城県石岡市の弓豚しゃぶしゃぶセットは圧倒的なボリューム。また、こだわり派なら、A5グレードなど肉の等級を重視するといいですね。松阪牛や神戸牛、米沢牛、近江牛など、ブランド牛などは、やっぱり味が違います」
量でお腹を満たすか、質で舌鼓を打つか。いずれにしてもふるさと納税のおいしさが堪能できるだろう。
<こんなにもらえる!世帯年収500万円の例>
米:60kg/岡山県総社市:3万円
豚肉:2.1kg/茨城県石岡市:1万円
牛肉:1kg/宮崎県都城市:1万円
焼酎:3升/宮崎県都城市:1万円
【金森重樹氏】
ビジネスプロデューサー。近著に『2015年改訂版100%得をするふるさと納税生活』がある
制度改革でお得度が2倍に!
ふるさと納税の上限額はいくら?
年収500万円ではお米とお肉を
『2015年改訂版100%得をするふるさと納税生活』 進化したふるさと納税の全貌がこの一冊に |
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