今さら聞けないSIMフリー携帯の常識【おさらい編】
総務省指導のもと、2015年5月の開始が見込まれているSIMロック解除の義務化。多くの人が注目しているものの「そもそも何のことだかよくわからない」という声もチラホラ。そこで実施に先がけ、SIMフリーに関する素朴な疑問をQ&Aでおさらいしてみる。もしかしたら見落としているポイントが見つかるかも!?
Q.そもそもSIMロックって何?
A.特定キャリアでのみ使えるよう端末に制限をかけること
スマホで通話やモバイル通信を行うには、電話番号などの情報が記録された「SIMカード」が必要。SIMロックとは自社の販売する端末に制限を施し、他キャリアのSIMカードを読み込めない状態にすること。大手キャリアの販売する端末は原則SIMロックがかかっているが、ドコモは現在でも、iPhoneなど一部端末を除き、3240円の手数料を支払うことでSIMロックの解除に対応している。なお他キャリアでは、auはSIMロック解除に対応しておらず、ソフトバンクはAndroidの一部端末のみ対応している。
Q.SIMフリー端末って?
A.特定のキャリアに縛られない端末のこと
キャリアが販売するSIMロックのかかった端末に対し、SIMの制限が施されていない製品がSIMフリー端末。メーカー直販や大手家電量販店などで販売されており、ZenFone 5など海外メーカー製の2~3万円台の安価なモデルが人気だが、最近では国内メーカーからも中間価格帯の製品が続々リリースされている。なおSIMフリー端末であっても、契約する通信会社が使用する電波の周波数帯(Band)に対応している必要があり、一致するBand数が多いほど様々な通信会社と契約ができる。
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Q.格安SIMってどんなもの?
A.MVNOが提供するSIMのこと
大手キャリアの回線を借り受け、独自の通信プランを提供する事業者のことをMVNOといい、一般的に格安SIMとはMVNOが提供するSIMカードのことを指す。以前は料金が安価なぶん、通信速度が遅いなどのデメリットもあったが、最近ではベーシックなプランでも十分な高速通信容量が確保され、選べるプランの幅も広がっている。また基本的には、データ通信を目的としているため、データ通信料は安くできる場合が多いが、通話料が安くなることは少ない。
Q.格安スマホとは?
A.おおむね格安SIMとセットで販売されるSIMフリースマホのこと
MVNOキャリアが独自でスマホを調達し、自社のSIMとセットで販売するパッケージを格安スマホと呼ぶケースが多い。イオンなどの販売店が端末を調達して販売するケースもある。
Q.格安SIMでトクする人と損する人の違いは?
A.通話が多い人でなければ基本割安になる!
MVNOの提供するプランの特徴は、データ容量が安価なぶん、通話料金が従量制である点。現在の大手キャリアの標準プランは、通話と通信がパックになり、通話が多い人ほどトクをする内容だが、MVNOは通話料20円/30秒が基本。1時間も通話を行えば、大手キャリアとの価格差はほとんどなくなってしまう。通話を安く抑えるには、家族など特定の人との通話をLINEで行うなど工夫が必要だ。
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Q.MVNOはSIMロック解除が必要?
A.格安SIMはSIMフリー携帯じゃなくても使える!
格安SIMを使うにはSIMフリー端末が必要と考えがちだが、SIMロックのかかったキャリアスマホが利用できるケースもある。ポイントとなるのは、格安SIMがどこの回線を利用しているかだ。日本通信やOCN、楽天モバイルなど多くのMVNO事業者は、ドコモから回線を借り受けており、ドコモスマホであればSIMロックを解除せずに使用可能。同じようにau端末も、mineoやUQ mobileといったau回線を利用する事業者であれば、SIMカードを挿し変えて利用することができる。ただし、キャリアメールが利用できない点や、ドコモ端末ではテザリングが行えない点などには注意が必要だ。
なおソフトバンク端末に関しては、現状でソフトバンクの回線を利用するMVNO事業者が存在しないため、SIMロックがかかっている状態では利用できない。
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