原油価格が反転上昇すれば日本金利が急騰する可能性

’14年10-12月期GDP成長率は年率2.2%のプラス成長に転換。円安、原油安、低金利のメリットに恵まれ、株式市場に追い風が吹いた。しかし、原油価格が上昇に転じれば、相場の逆流が始動しかねないのも事実だ!

日本の長期金利が反転。円安・原油安・低金利のトリプルメリットはいつまで続くのか?【後編】

(政治経済学者 植草一秀氏) ⇒【前編】はコチラ  現在、原油価格は1バレル=100ドルの高値から40ドル台に急落。この原油安が維持される間は金融市場が落ち着きを維持するだろう。しかし、反転上昇すると、状況は一変することになる。  景気回復の流れと重なると金利は急騰する。この金利急騰が株価急落をもたらす原因になる。’87年には5月以降、日本で長期金利が急騰した延長上に、10月のブラック・マンデーの株価急落が発生した。  今の日本株式市場には、足下で原油安・低金利・円安のトリプルメリットの追い風が吹いている。だが、春先以降、景気回復加速、原油価格反転上昇が発生すれば日本金利が急騰する可能性を強める。連動して株価調整をもたらすだろう。先行き警戒が必要だ。 【今週の数字】 日本の長期金利 0.4%超 超低金利が持続してきたが、国内債券市場では金利の歴史的転換の兆候が観察され始めている。原油価格の低迷が続く間は我が世の春だが、その先には波乱が待ち構える
国債利回り

日本10年国債利回りは超低金利を持続しているが、’15年1月に米金利の上昇、ドル強含みの影響を受けて反転。0.4%を超え上昇を続けている

【選者】植草一秀氏 シンクタンク主席エコノミストなどを経て、現在はスリーネーションズリサーチ(株)代表取締役。ブログは「植草一秀の『知られざる真実』」。著書に『日本の奈落-年率マイナス17%GDP成長率衝撃の真実-』(ビジネス社) 図版/ミューズグラフィック
日本の奈落

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