ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

5月1日追記「ワクチン足りて、エチケット知る」

2度目の接種を終えた筆者

2回目のワクチン接種だん。ほんとはこのあと3週間は大人しくしてなきゃなんだけど我慢できなくなって服を買いに行きました。最後はおニューでご挨拶。〝肘握手〟でサヨナラ!

 4月29日、インドでは死者が20万人を突破しました。ブラジルでは40万人です。欧州各国はロックダウンが継続中。4月30日にはトルコでも始まりました。評論芸人のアドバイスに従ってなんの対策もとらないでいると次々により恐ろしい変異株が誕生することも解っています。  この流行病をただの風邪というなら、そしてそれを真剣に信奉するなら、それこそが本当のコロナ脳というもの。笑わば笑え。最後に笑うのはこっちです。 早い話がコロナ脳なるものは現代社会における常識的なリスクマネジメントなのですから。  当日記の日付から一日食み出しますが、5月1日のガーディアン紙に載ったニューノーマル時代の【社会的エチケット】をご覧ください。「遠足は帰ってくるまでが遠足。ワクチン接種は2度打つまでが接種」とか「一堂に介する場で、週2回のイムノクロマトグラフィーを参加者に要求するのは失礼ではない。思慮深さだ」とか、まあ、誇りあるコロナ脳なら常識の範囲内ではあるのですが。  この記事のポイントは予防策を=エチケットとしているところです。つまりワクチン後の世界ではマスクや社会距離などの対策は自分の為というより他人様のためという感覚なのです。  3月末には640人に1人の割合で英国世帯にはコロナウイルス保菌者がいました。それが4月24日までの週には約1000人強に1人に減少しています。約3400万人が1回目の接種を受け、1400万人以上が2回目も終了しています。衣食足りて礼節を知ると申しますが、ワクチン足りてエチケットを知る……そんなロンドンから入江敦彦がお伝えいたしました!  みんな、元気でね! ◆ 入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns【再封鎖16週目】4/24-30 <文・写真/入江敦彦>
入江敦彦(いりえあつひこ)●1961年京都市上京区の西陣に生まれる。多摩美術大学染織デザイン科卒業。ロンドン在住。エッセイスト。『イケズの構造』『怖いこわい京都』(ともに新潮文庫)、『英国のOFF』(新潮社)、『テ・鉄輪』(光文社文庫)、「京都人だけが」シリーズ、など京都、英国に関する著作が多数ある。近年は『ベストセラーなんかこわくない』『読む京都』(ともに本の雑誌社)など書評集も執筆。その他に『京都喰らい』(140B)、『京都でお買いもん』(新潮社)など。2020年9月『英国ロックダウン100日日記』(本の雑誌社)を上梓。
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