メンタルが落ち込みがちな5月に備えたい。すぐに始められる4つのポイントとは

 厚生労働省自殺対策推進室が発表している月次の自殺者数の推移を見ると、一年間を通して3月と5月は自殺者数が多くなる月ということがわかっている。5月は、「5月病」という言葉があるように、新しい環境によるストレスを解消・抱えることができず、鬱病などの精神的な病気を発病してしまうなどの原因が考えられる。

リモート生活が心身に及ぼす影響とは

落ち込んでいるイメージ画像

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 興味深いことに、実は去年の6月までの自殺者数は、直近5年間でもっとも少なくなっている(しかし、6月以降は急激に上昇した。さらに10月には直近5年間でもっとも自殺者数が多くなった)。  6月までの自殺者数が過去最低になった要因としては、リモートワークやリモート授業が普及した影響で、人間関係のトラブルに悩むことが少なくなったからだと考えられる。  リモートワークやリモート授業に対しては反対の声もあるが、うまく人間関係を築けない人にとっては、むしろ救いとなる仕組みなのだろう。今後、その人の特性に合わせた働き方の選択ができるように、社会の仕組みを変えていく必要があるはずだ。  しかし、5月に自殺者が急増するのは事実で、リモートワークやリモート授業だからこそ陥りがちな、夜更かし人と話さない歩かないといった習慣は鬱病になりやすくなってしまう。だからこそ5月になる前に、ぜひ自分の習慣を見直してほしい。多くの点で思い当たる人が多いはずだ。以下に4つのポイントを挙げてみた。

睡眠時間減でネガティブ思考に

 1.夜更かししない  リモートワークによって通勤がなくなったことで、朝に起きる時間に余裕ができ、夜更かしする人が増えたという調査結果がある。読者の皆さんにも、リモートワーク前に比べて睡眠時間が減った人は多いのではないだろうか。  4時間半ほどしか睡眠時間をとらない日々が5日間続くと、鬱病患者に似た脳機能の変化が起きて、鬱傾向が高まることがわかっている。  その状況下では、ポジティブな出来事に対して脳が反応しづらくなり、ネガティブな出来事に対してだけ反応しやすくなる。そうすると、自分の周りで起きていることがすべてネガティブに見えてしまい、不幸感が高まっていく。  物事をネガティブに捉えるようになってしまうと、あなたの周りにいる大切にしたい人や、優しくしようとしてくれる人にも悪意を感じるようになって、周りの人の心が離れていってしまう。SNSで他者に攻撃的な人は、もしかしたら平均的な睡眠時間が短いのではないかと感じることもある。  たしかに睡眠時間がもったいないと思う気持ちはわかるが、寝不足の状態だとあなたの周りがネガティブなことだらけに見えて、不幸になってしまう。そんな世界に長くいたいだろうか。夜更かしをせず、睡眠時間を8時間程度とることはとても重要だ。  2.座ったままでいない  リモートワークやリモート授業だと、座っている時間が増える。一人暮らしの部屋だと、机から手が届く範囲に必要なものをすべて置いているため、椅子から立ち上がることも減るのではないだろうか。私は一度そのような状態になったときに、立ち机を買って立ったまま仕事をする時間を作っていた。  ある実験では、一日6時間以上座りっぱなしだと、精神的ストレスを感じる傾向が強くなるということがわかっている。一時間に一度は、立ち上がってストレッチなどを行ってほしい。詳細は過去に掲載した記事でも触れているので、参照していただきたい。
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生活習慣の改善は小さな一歩から
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