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第3波収束もおぼつかない中で批判された政府の「GoTo代替」
3月中旬に
赤羽一嘉国土交通相は記者に囲まれきつい質問を受けた。それは、観光庁が4月から、新型コロナウイルス感染症の感染状況がステージ2以下の県が独自に行う県内旅行の振興キャンペーンに対して停止が続いているGoToトラベルの予算、すなわち税金での支援をすると発表したからだ。予算規模3000億円で県独自の観光支援事業に財政的に支援するというわけだ。
大臣自らが乗り気だったのかはわからない。1日も早く観光事業に支援をしたい官邸の意向だったのかもしれない。
確かに、感染状況が落ち着いている県があることは事実だ。
しかし、3月中旬といえば、東京都と隣接する3県では緊急事態宣言がまだ出ていた時期である。また、新型コロナの変異株が注目され始めた時期でもあった。感染が落ち着いている県内だとしても、人の行き来に関して、わざわざ国が税金の補助を出す必要があるだろうか?と多くの疑念の声が上がったのは仕方のないことだろう。
狭い日本列島で、一方で緊急事態宣言でステイホームを呼びかけながら、片方では税金を使って人の行き来を奨励することになるからだ。
では、第4波のリスクが高まる東京都で、それもまん延防止等重点措置が予定される、この4月の中頃に東京都から他県に行くツアーに観光庁がカネを出しているとなったら、どうだろう。
そんなことがあるわけない。そう思うかもしれないが、無類の旅行好きの筆者は見つけてしまった。
まずは断っておく。この会社は感染対策は万全で、ツアー中のソーシャルディスタンスにも十分配慮している、旅行の質はとても高く、所有するバスは換気もきちんとしていて安全性も高く、何しろ快適でもある。そんな一流の旅行会社のひとつに、おなじみの、
はとバスがある。私は過去にいくつものツアーに参加し、楽しい思いをした。はとバスは、その質の高さからいまも人気の会社だ。
そのはとバスでさえ、この1年は多くのツアーが運休した。やっと一部のツアーは再開したのだが、この時期であるから、ほとんどのツアーで満席など出ていない。むしろ、集客に困っているのではないか?と思われるほどである。
しかし、そのはとバスのツアーに
3つだけ満席、催行決定が出ているツアーがあった。それは、4月12日と14日に催行される、「
山城ガールむつみさんと行く いざ!鎌倉BUSHIDO」、4月20日の「
横須賀の歴史遺産をめぐるルートミュージアムと『海軍カレー』」。4月22日の「
横須賀の歴史遺産をめぐるルートミュージアムと磯料理『海堡丼』」の4本だ。
例えば、鎌倉に行くツアーは、朝8時40分に東京駅を出発し午後7時まで、鎌倉の寺社を8か所を観光する。拝観料はツアーに含まれており、さらに、昼には立派な精進料理が用意される。その内容は、
満昌寺の境内での時代食(精進料理)で、食前酒のにごり酒に始まって、調味三種に輪島の海塩、調子ひしお、自家製酢味噌、続いて、鮭とば、海老炙り焼き、栄螺の塩茹で、ことぶし、衣かつぎ、鯛の昆布押し、酢橘、山葵を発芽玄米、浅蜊すまし汁、明日葉浸しなど、通常なら、どんなに安くても5000円はする料理だろう。
立派な昼食。ガイド付きはい完了付き食事付きで3000円は破格だ。(はとバスのサイトより)
拝観料と食事だけでも、相当の金額になる。さらに、はとバスの高品質のバスの送迎、ガイドさんもつく。
はとバスの場合、まる1日楽しませてくれる日帰りにの観光バスツアーは、昼食などがつくと、最低でも7000円以上はする。それが、この満席になっているツアーはどれもた
ったの3000円均一なのだ。満席になるのも頷ける。