クラスター発生の東京入管。女性被収容者たちが手錠でつながれ移送。現場で何が起きていたか
突然の仮放免却下、25人の女性たちは手錠でつながれ横浜入管に
3月3日、女性被収容者たちが横浜入管(東京入管横浜支局)に移送されることになった。ほとんどの人が1日前に、突然告げられた。当然、怒り出す人やパニックを起こす人もいた。職員は、それをビデオカメラに収めていた。
数人が横浜行きのすぐ前に仮放免を却下され、一人一人別室に呼び出された。そこには女性職員ではなく、大柄で地位の高そうな初老の男性職員がいた。その職員は、矢継ぎ早にどなりつけた。
「仮放免が不許可になったから、国に帰るか裁判をするしかない! 明日から横浜入管だからな!」
「なぜ、そのような喧嘩腰し言い方をするのか?」と問い返しても「終わり!!」と、恐怖感を与える高圧的な態度だったという。通常、仮放免不許可の場合は代理人の弁護士に連絡が行く。「直接告げられたのも、それが男性職員だったのも初めてだった」と、女性たちは納得できない様子だった。
25人の女性たちは2人ずつ手錠でつながれ、いくつものバスに分かれて乗せられた。職員には「渋滞すると1時間以上かかるから、前もってトイレに行っておいたほうがいい」と告げられた。
横浜入管では、キレイな部屋に当たった人はまだ良かった。案内された部屋によってはマットレスやドアに、誰かが吐いたような血が飛び散っていた。排泄物のような黄色っぽい塊もあった。
自分たちで必死に掃除をした後、職員に「消毒液を部屋にまいてほしい」と頼むと拒否された。理由を聞いてもただ「ダメ」と言われるだけだった。
長期収容されている女性たちの悲痛な叫び

横浜入管へは、新杉田駅からバスで約15分かかる
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