まるで
市民の口を封じるかのごとく、「ファクトチェック」と題し、まったくデマではないものをデマ扱いしている大阪維新の会。税金を無駄に使っているわけでもなく、むしろ税金を納めていただいている側の市民に対して文句を言っているわけですが、それよりやるべきは「
身内の不正に対するファクトチェック」ではないでしょうか。
こんな時ばかり「大阪維新の会」と「日本維新の会」は別団体だと言われたくありませんが、
大阪府選出の参議院議員・高木かおりさんには、先日から
政党交付金で借金を返済していた疑惑が
報じられており、「借金は集められた寄付金から捻出された」とか「文書通信交通滞在費を合わせて返済している」とかゴタゴタと言い訳をしています。しかし、皆さんからの寄付金が借金返済に流用されているのはいかがかと思うし、文書通信交通滞在費が借金返済に使われるのも目的外使用になるので、いずれにしても疑惑から抜け出すことができていません。
大阪維新の会は、これまで2回にわたって市民のツイートをチェックしていますが、いずれも市民の書いている内容に嘘はありませんでした。だったら、そんな
市民のツイートをチェックするのではなく、自分たちのお金の流れをチェックし、政党交付金や文書通信交通滞在費の返金を検討した方がいいのではないでしょうか。
記念すべき1回目のファクトチェックには、さまざまなメディアが食いついて、市民のツイートを勝手に悪者扱いで晒している大阪維新の会の酷い姿を多くの人が知ることになりました。しかし、
2回目のファクトチェックでは、早くも誰も相手にしなくなり、私の独壇場となってしまいました。
あまりにマヌケなファクトチェックなので、「
取り上げる価値もない」と判断されてしまったのかもしれませんが、ファクトチェックをチェックしてみると、大阪維新の会の知られざる「マイナスの側面」が浮き彫りになってきます。
私は今、3月21日投開票の千葉県知事選を取材していますが、候補者は常に「プラスの実績」しか語りません。選挙に当選したいのに、自分からマイナスの実績を語る人間なんているはずがないので当たり前なんですが、政治や選挙で判断する時には、しっかり「マイナスの部分」にも目を向けていかなければなりません。メディアは批判してばかりだと言うかもしれませんが、本来は、けっしてアピールされることのない「マイナス」の部分を報じるのがメディアの仕事なのです。だから、私はこれからも
ファクトチェックチェックを続けてまいります。
<文/選挙ウォッチャーちだい>