ワイドショーが説く「マスクマナー」への違和感。「それ、ホントに大事?」を確かめる方法とは

「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)で、マスクマナーが取り上げられた。濃いピンクは×で薄いピンクは〇、黒マスクに白いシャツは×で黒マスクに黒スーツは〇、イラスト・柄入りマスクは×で会社のロゴ入りマスクは〇だという。

イラスト・柄入りマスクはNG?

マスクのイメージ画像

photo via Pexels

 理由は、淡い色系は「好印象」で、原色系は「威圧感がありNG」、黒・紺・グレーは「スーツやシャツに調和していなければNG」、イラストや柄は「相手に気を遣わせるからNG」なのだそうだ。  クイズ形式で問われたコメンテーターの青木理氏は、「本音で言うとどっちでもいい。正解は黒マスクに白いシャツではないか」と答えて不正解。同局の局員でもあるコメンテーターの玉川徹氏は、「全部〇だよ。どっちでもいい人にうつさない、自分がうつらないということが一番のマナー」と一刀両断した。  結局、根拠は何かという話になり、アナウンサーが「マナーコンサルタントが考案したマナー」と返答したことが火に油を注ぎ、だったらこのクイズは考案した人が「どう考えるかを想像するクイズですね」という発言も飛び出した。  羽鳥氏が、「100%個人の考えではないですね。いろいろな情報とかを分析してこういうことを言っているのですね」とフォローするも、時すでに遅しという事態になった。  NGとされたイラスト・柄入りマスクの例としては、『鬼滅の刃』風のイラストが示されていたが、コメンテーターの石山アンジュ氏が「河野太郎大臣が鬼滅の刃のマスクを国会でしていた」と発言。その後、河野氏が「(そうしたマナーなど)ヤメレ」とSNSで発信するにいたった。

〇や×でマナーを押しつける意義

 この問題は、「マナーの押しつけ」と「重要度と緊急度の見極めの甘さ」の問題のように思えてならない。クイズ形式で、コメンテーターの一人一人に回答させて〇か×かを断じたりこれはNGというように決めつけられたり押しつけられたりする類の話ではないということだ。  たとえば、「○○人に対するアンケート調査」によれば濃いピンクは好まれない、黒マスクに白いシャツは違和感を与える、イラスト・柄入りマスクは気を遣うという声が多かった……という情報提供であれば、そういう見方をする人もいるなら参考にしようという印象を与えるだろう。  しかし、「問題を出していく」「正解は……」という調子で押しつけてしまっては、視聴者の支持を得られるはずがない。  あらかじめ〇や×をつけないでコメンテーター各氏に投票してもらい、「意見がわかれますね。視聴者のみなさんはどう思われますか?」と問題提起するならば、意味があったに違いない。
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「それ、ホントに大事?」を確認する術とは
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