「なぜ大麻で逮捕するのですか?」緊急自費出版した長吉秀夫さんに聞く

大麻取締法の未来

――大麻取締法はどのように変えるべきでしょう? 長吉:僕は本来は全撤廃すべきだと考えています。その手前に非犯罪化があります。軽犯罪として扱って、行政処分で違反反則金を払うようにする。駐車違反や多くのスピード違反と同様に、お金は払うけれど前科にならないようにするべきです。ボランティアでゴミ拾いを1ヶ月するなどでもいいでしょう。まともなドラッグ教育をせずに、厳罰にするなんていつの時代だよと思います。 ――今後は大麻をどう捉えていくべきでしょう? 長吉:まず、大麻自体は植物として捉えるべきです。有益な植物であるということをもう一度認識すべきです。医療用大麻は小児てんかんの発作を抑えるCBDオイルなど、さまざまな効能があります。昨今はがん細胞を死滅させるという学術研究も進んでいます。また日本で戦前に作られていたように、麻の繊維も使える。今は科学がこれだけ進歩しているので代替エネルギーにもなり得る。  科学技術の推移と昔からの大麻の文化をかけ合わせると、いろんな面で豊かになるでしょう。経済の側面から見ても、大きなビジネスチャンスになる。世界的に国の政策として進めていくべきではないでしょうか。 <取材・文・撮影/篠原諄也>
1990年、長崎生まれ。フリーランスライター。人文・文芸ジャンルの著者取材など。Twitter:@snhr66 Instagram:@jssnhr66
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