頑張っている人の表情をマネするとパフォーマンスが向上する!? 表情分析の研究が明らかに

頑張ってる人

Ryan McGuire via Pixabay

どうしても頑張れないときってありますよね?

 こんにちは。微表情研究家の清水建二です。  就業時間が終わりに近づくにつれて、お客様の宛名ミス、書類の誤字脱字、見積書・請求書・納品書などの計算ミス、仕事の段取り忘れなどが増えてくる部下、同僚、自分自身、上司。  よくあります。活が足りない? やる気がない? 性格の問題?  色々な可能性が考えられます。しかし、自分の気持ちとしては、頑張りたいにも関わらず、ここ一番の時に頑張れない、もう少しなのに持続力が著しく低下する。こうしたことを誰しもが体験するかと思います。  本日は、こうしたときに集中力を瞬間チャージし、持続力を高める栄養ドリンクのような手軽な方法を紹介します。しかも、お金は一切かかりません。

休憩すら取れないとき、気合を入れる科学的な方法

 よくある、そして最善の方法は、ひとまず休憩し、再開するというものです。しかし、休憩をとることが出来ず、どうしても続けなくてはならないときがあるでしょう。そんなとき、集中力や思考力を高めるための方法があります。至って単純な方法です。  それは、頑張っている人の表情のマネをする、です。気合を入れた表情と言った方が正確かも知れません。  表情フィードバック仮説というものがあります。  特定の表情筋を動かすことによって、その動きに関連する感情が生じるという説です。例えば、ペンを横にして、歯でくわえた人と唇で挟んだ人とを比べると、前者の人の方が楽しい気分になるということがわかっています。ペンを歯でくわえると幸福表情に関連する大頬骨筋が動きます。私たちの身体には、楽しいから笑うだけでなく、笑うから楽しくなるというメカニズムも備わっているのです。
次のページ 
スポーツ選手の表情のマネをすると認知力が上がった
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会