五輪担当相に再任された丸川珠代。過去の強烈なヤジや日本会議との関係を振り返る

丸川珠代

失言の代わりにセクハラが就任し、その後釜に野次。(時事通信社)

 今月18日、オリンピック・パラリンピック担当大臣に、元アナウンサーで自民党参議院議員の丸川珠代氏が就任しました。開催の見通しさえ立たないオリンピックの担当大臣を任される丸川氏とは一体どんな人物なのでしょう。

二度目の五輪担当相

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、女性蔑視発言の責任を取る形で辞任。これに伴い、橋本聖子オリンピック・パラリンピック担当大臣が後任として指名されました。国務大臣規範で、閣僚が公益法人の役職を兼ねることが禁じられているため、橋本氏は閣僚の辞表を提出。  これを受けて、菅義偉総理大臣は橋本氏の後任として丸川珠代・参議院議員を五輪担当相として起用しました。  丸川氏は兵庫県出身の50歳。93年にテレビ朝日に入社し「ニュースステーション」や「ビートたけしのTVタックル」などで、アナウンサーとして活躍しました。政治家としては2007年7月の参院選で初当選を果たし、現在3期目。  2015年に環境・原子力防災担当相として初入閣し、翌年には五輪担当相を務めているため、今回は元のポストに戻って来た形になります。こうした経験や、2019年から東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の理事も務めていること、さらには「女性」で「若い人材」が求められ、前任の橋本氏と同じ派閥であることから適任だと判断されたようです。

政治家としての実績は?

 2012年に第一子を出産し、子育てをしながら大臣職を全うしたことで、女性活躍の旗印としての印象も強い丸川氏。また同時期、家族の介護を行なっていたことでも知られています。  そうした経験を踏まえ、幼児教育の中での科学教育の充実や、働きながらでも介護ができる環境の整備といった政策も打ち出しています。閣僚の中では若手であったことや、女性として複数の大臣を歴任した実績から、2期目と3期目の選挙ではともに圧倒的なトップ当選を果たしており、自民党の中では議席が読める存在であったことは間違いありません。
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「愚か者めが」と強烈なヤジ
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