再度改名の「N国」。自公の銀座飲み歩き離党者を勧誘するも、地方選挙26連敗の現実

立花孝志や丸山穂高は受信料を支払っている

 党名を「NHK受信料を支払わない方法を教える党」に変更した立花孝志は、2月5日の記者会見で、「うちの党に所属していて受信料を払っている人っていうのは、もう即刻辞めていただきたいですね。そうじゃないと、自分たちが払ってないんだから払わなくていいって説明をしなきゃいけないわけで、当然、NHKの集金人も払ってない人は大勢いるんですよね。我々はそこにポリシーを持ってやっているわけで」と述べている。しかし、そもそも立花孝志はこれまで何度もNHKの受信料を支払ってきたし*、もっと言えば、副党首の丸山穂高も受信料を支払っている**。 〈* 参照:YouTube〉 〈** 参照:「Buzzfeed」〉  つまり、立花孝志も丸山穂高も即刻辞めるべきであるが、自分たちが辞めることはない。あくまで「辞めていただきたい」とお気持ちを述べただけであって、立花孝志にしても丸山穂高にしても、ろくすっぽ仕事をしないくせにぬくぬく税金で生きていけるポジションを捨てようとはしないのだ。しかし、事情を知らない人たちは彼らに騙され、本当に受信料を支払わない。運が良ければ踏み倒せるかもしれないが、裁判を起こされたら終わりだ。立花孝志は無料で弁護士をつけると言っているが、仲が良かった森友学園の籠池泰典理事長に突然、「保釈金として払ってあげた500万円を今すぐ耳を揃えて返せ」と言い出すような人間である。もちろん、籠池泰典の手元に500万円があるはずもなく、それはすなわち「刑務所に戻れば保釈金が返還されるので、立花孝志のために刑務所に戻れ」という話である。誰がそんなことを言ってしまう人間を信用できるのだろうか。

選挙ウォッチャーの分析&考察

 立花孝志は、今後も党名を変更することを明言している。これは立花孝志が何をやってもテレビや新聞が取り上げてもらえないが、あくまで国政政党なので、党名を変更すれば必ず記事にしてもらえるからである。籠池ファミリーとモメるのも、コロコロと党名を変えるのも、誰にも求められていないのに毎週のように記者会見をするのも、すべて世間からの注目を浴びたいという「かまってちゃん」である。  なので、わざわざ記事を書くこと自体が立花孝志の思うツボじゃないかと思うかもしれないが、「かまってちゃん」は批判されることを異常に嫌うのである。だから、私にだけは記事を書いてほしくない。「破産するまで裁判をやり続ける」と宣言し、現在進行形で5件の裁判が進行しているのも、口を封じたいからである。しかし、腐った政治を野放しにすることは、国民の命に直結する。たとえ端っこの政党だとしても、誰かが物を申さなければならないのである。野放しにしてきたから、今、新型コロナウイルスで人が死に、経済が死にかけていてもなお「無策」なのである。 <取材・文/石渡智大>
普段は選挙ウォッチャーちだいとして日本中の選挙を追いかけ、取材。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
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