これまでのセミリタイア像と現代FIRE像はこんなに違う
【これまでのセミリタイア像】
【資産】リタイアには数億円が必要
【年齢】キャリアの晩年にやるもの
【生活】生活コストは維持する
【居住地】住居費の高い都市部でも生活
【現代の「FIRE達成者」像】
【資産】数千万円でもリタイア可能
【年齢】若年層でもどん欲にリタイア
【生活】身の丈にあった生活で十分
【居住地】より低コストの地方に移住
とはいえ気になるのは、具体的なFIRE達成までの道のり。穂高氏は、どのようにして30歳で会社員を辞め、FIREを達成できたのか。23歳でセミリタイアを意識したという彼は、会社員時代から給料の大半を投資に回してきたという。
「その頃はまず手始めにソフトバンクグループや帝国繊維、京セラなど興味の湧いた企業の株式を買い付けていきました。それ以降も給料日の翌日には配当利回り3%以上は狙える高配当株・連続増配株を中心に保有銘柄を買い増して、投資額を着実に積み上げていきました」
そんな穂高氏が徐々に比率を高めていったのが、現在のリスク資産ポートフォリオの5割を占める米国株だ。
「米国主要企業には、収益力の高さと株主に対しての明確な配当実績があります。例えば、ヘルスケアのジョンソン・エンド・ジョンソンやバイオ医療品を扱うアッヴィ、電力会社のデューク・エナジーなど。これからも安定して収益が見込める銘柄を基準に選んでいきました」