通常国会開会。改めて見ておきたい、虚偽答弁訂正の場で嘘を重ねた安倍前総理

桜を見る会 前夜祭の契約主体は?

 まず、田村議員は、桜を見る会 前夜祭のホテルとの契約者を端的に確認する。その質疑は以下の通り。 質疑1田村智子議員(1問目): 「日本共産党の田村智子です。まず確認致します。桜を見る会前日の夕食会 前夜祭は参加者個々人がホテルとの契約主体ではなく、あなたの事務所側がホテルとの契約主体である。これでよろしいですね?」 安倍晋三 前総理:契約主体ということにつきましては、当初は、あー、この5000円で完結をしていたというふうに認識をしておりましたので、え、契約はですね、主体はそれぞれ参加した方々だという、まあ、認識であったわけであります。赤信号)  契約主体は誰、誰かという認定においては様々な考え方があるわけでございますが、今回はですね、あのー、ま、検察と当局のですね、えー、認識に我々は従ったということで、えー、ございます。赤信号)」 田村智子議員(2問目): 「答えてない。契約主体があなたの事務所側である。それでよろしいですね。事実を聞いています。」 安倍晋三 前総理:あの、おー、えー、まあ、ですから今申し上げましたように、ま、今回の、ま、主体はですね、えー、安倍晋三後援会であるということでですね、えー、我々、まあ、検察側の認識と同じにしたところでございます。赤信号)」 田村智子議員: 「領収書が晋和会ですので、私はあなたの事務所側というふうに今、理解を致します。」

契約主体は「後援会」と言うのは本当なのか?

 田村議員の「ホテルとの契約主体は安倍氏の事務所ですね?」という非常にシンプルな質問に対して、安倍氏は全く回答できていない。まず、1問目は論点をすり替えており、赤信号とした。 1問目 1段落目 【質問】契約主体の現在の認識 ↓ すり替え 【回答】契約主体の過去の認識 1問目 2段落目 【質問】契約主体の現在の認識 ↓ すり替え 【回答】契約主体の解釈方法  1問目の2段落目では「契約主体の認定には様々な考え方がある」と意味不明なことを言っているが、常識的に考えてホテルとの契約主体がどこかは確認すればすぐに分かるだろう。この違和感は2問目の回答の伏線となる。  同じ聞き方で再質問した2問目に対する安倍氏の「契約主体は後援会である」という回答。これは、虚偽答弁の疑いが非常に強いため、赤信号とした。  ホテルからの領収書は晋和会(安倍氏の資金管理団体)宛であったことが既に明らかになっており、当日に先に行われた共産党・宮本徹議員の質疑においては2013年まで晋和会の政治資金収支報告書に支出報告があったことが言及されている。これらの事実から考えて、ホテルとの契約主体は晋和会だとしか考えられない。  想像するに、現時点では「ホテルとの契約主体は後援会であり、ゆえに後援会の政治資金収支報告書のみを修正する。晋和会は契約主体ではないため、政治資金報告書も修正しない」というストーリーが作り上げられており、そのストーリーに従って、安倍氏は答弁したのではないか。
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誰の「指導」で報告書記載を修正したのか? 浮かぶ新たな疑念
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