東京から茨城に移住した不動産投資家。“地の利”を生かして手堅く稼ぐ手法を聞いた

「賃料の価格設定を下げすぎない」理由とは

不動産投資

投資価格2350万円 家賃 15万円 利回り 7.6% サラリーマン大家であるいばクマ氏は手間のかからない点を重視。管理組合が機能し、属性のいいファミリーが長期で入居するような物件をターゲットにしている

 当然、物件選びには土地勘や目利き力も重要となる。 「都内の物件であれば立地の良さから将来の建て替えも現実的ですが、北関東だとそうもいかない。高利回り物件が売りに出ていても、築古の単身向け物件だと賃料は3万円を切り、管理費や修繕積立金を払うとキャッシュフローを残せない。ひとたび退去が発生すれば、リフォーム費用で1年分の家賃が飛ぶこともあります」  こうしたリスクを回避するため、いばクマ氏は賃料の価格設定を下げすぎないようにしている。 「高い部屋に住む人=属性がいい人でもあるので、無用なトラブルを防げます。ちなみに巷で聞かれるリモートワーク需要に関しては懐疑的な立場です。ただ、茨城から東京への流出が減少し、地方から茨城への流入は継続していると感じます。個人的には、自分にとって不利でない状況が続けばそれで十分。今後も茨城に絞って投資を続けていきます」  “職”住近接ならぬ、“投”住近接がアフターコロナの不動産投資における勝ち筋なのかもしれない。 <テレワーク時代の新戦術> 競合が少なく、人口流入も将来的に見込めるエリアで焦らず手堅く稼ぐべし! 【ロジカル投資家・いばクマ氏】 東京から茨城県南に引っ越した不動産投資家。’19年前半から不動産投資に参入し、現在は郊外3LDK区分4戸とアパート1棟を保有。満室想定の年間家賃収入は950万円ほどに達する。 <取材・文/栗林篤 伊藤綾>
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