1月7日の総理記者会見を見て抱いた「2つの違和感」と「ある疑念」

筆者に去来した「ある疑念」

 ここからはあくまでも筆者の想像になるが、かねてから問題視されている記者から官邸に対する質問内容の事前提出にとどまらず、今回の2名については逆に官邸から記者に対して質問内容が指定されていたのではないか。もしくは、政府にとって好ましい質問を行うことを条件に、指名することを約束されていたのではないか。  これまでの総理記者会見でもフリーランスの記者を始めとする内閣記者会以外の記者は率直な質問をすることが多く、総理が回答に窮する場面が度々見受けられた。官邸側はそうした事態を避けたいが、内閣記者会以外を1人も指名しなければ不満の声があがるので、この2名の記者は「仕込み」としての役割を担わされたのではないか。現に2人目の仕込み記者と思われるラジオ日本 伊藤記者が質問を終えた直後、司会は「次の日程がございますので、最後の質問にさせて頂きます」と記者会見の終了に動いている。  そうした疑念が生じるほど、この2名が指名されるまでの司会進行の流れ、その質問内容は不自然であった。 <文/犬飼淳氏>
TwitterID/@jun21101016 いぬかいじゅん●サラリーマンとして勤務する傍ら、自身のnoteで政治に関するさまざまな論考を発表。党首討論での安倍首相の答弁を色付きでわかりやすく分析した「信号無視話法」などがSNSで話題に。noteのサークルでは読者からのフィードバックや分析のリクエストを受け付け、読者との交流を図っている。また、日英仏3ヶ国語のYouTubeチャンネル(日本語版/ 英語版/ 仏語版)で国会答弁の視覚化を全世界に発信している。
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