パーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の移動平均線が交差せずに同方向に並んでいる状態を指す。為替レートの推移において上昇・下降トレンドが続いているときに見られ、トレンドフォローの投資家の多くが参考にしている手法のひとつだ。
「移動平均線は期間が短いほど直近の為替レートの変動の影響を受けやすいため、上昇トレンドの場合は上から【短期→中期→長期】、下降トレンドの場合は同様に【長期→中期→短期】の順に移動平均線が存在することになります。一度発生するとそのトレンドが中長期的に継続することが多いことから、順張り投資家にとっては一種の“稼ぎ処”となる状態です。初心者はローソク足だけ見ても混乱しがちですが、移動平均線の向きをチェックするだけでもトレンドが把握できます」(ぶせな氏)
上昇トレンドの場合は、期間が異なる移動平均線が上から【短期→中期→長期】、下降トレンドの場合は同様に【長期→中期→短期】と移動平均線が並ぶ
上昇トレンドが続いているケースでも、一時的に利益確定の売りが入り下落に転じる場面がある。この調整局面でエントリーすることを「押し目買い」と呼び、上昇トレンド継続中の買いポイントとされる。その一方、下降トレンドの通貨が一時的に反発したとき、トレンドの転換が生じない限り「戻り売り」に押され再度下値模索の展開となる。
こうした一定のトレンド下における一時的な調整局面では、「長期トレンドは短期トレンドに比べて崩れにくい傾向がある」ことから「押し目買い」や「戻り売り」が効果を発揮する。
「上げ下げをしている中でも、この押し目と戻りを意識して探すようにすると、チャートの値動きについていけます」(ぶせな氏)
こうした調整はトレンドの転換点となる場合もあるので注視が必要だ。
トレンドと逆の動きを見せる場面がしばしば現れる。上昇トレンド中の一時下落時に買うことを「押し目買い」、下降トレンド中の一時上昇時に売ることを「戻り売り」と呼ぶ