20代でEDを患った男性が「EDになってよかった」と語るワケ

20代なかばからEDを患う……

神田龍介さん(仮名)

神田龍介さん(仮名)

 神田龍介さん(仮名・28歳)は、取材の冒頭にまず、自身がED……勃起不全であることを明かしてくれた。まだ20代で持病もない彼だが、恋愛に関しては自身に「こじれ」があることを自覚しているという。

バイトをしては実家にお金を入れる高校時代

「男性的な機能がなくなったことについては、もう仕方ないのかなと諦めています。幼い頃から両親は不仲で、結婚生活に希望はないのだとずっと感じていました。今はもう恋愛することも、結婚することも諦めています」  26歳頃からED的な症状を自覚しはじめたというが、病院に行ったことはないという。自慰をするようなこともあまりなく、性欲も感じない、と悟り顔で話す。 「小学校時代も、すごく太っていたんですよね。運動が苦手で、よくいじめられていました。中学校で部活動を始めてからは、なぜかするすると体重が落ちて、それから20代前半のうちまでは、ヤセ型だったと思います。その頃は恋愛の機会もあったかな」  現在は体重が100キロを超えており、高めの身長から考えても少し太り気味な神田さんだが、昔の写真を見せてもらうと、すらっとしていて爽やかな雰囲気だ。 「実家が貧しかったので、家にお金を入れるために、高校生の頃はバイトばかりしていました。歳の離れた弟もいるんですが、誕生日にゲームも買ってもらえないのがかわいそうで、テストの順位が良かった時なんかには僕がプレゼントしたりしていましたね。親は外で浮気しただのなんだの、といつも僕たちを放任していたので、弟にとっては僕が親代わりだった。  高校は進学校だったけど、バイトのしすぎで勉強は全然できなくなっちゃって。タバコも酒も早めにやっちゃったし、夜遊びばかりしていました。今考えると、家庭環境の悪さがストレスだったんだと思います」  両親のことは憎しみのこもったような声色で話すが、一方で歳の離れた弟に対しては優しい兄だったことも伝わる。家庭環境から人格形成をこじらせてしまう人はたくさんいるが、神田さんもその一人なのだろうか。
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他人への期待を恐れて、恋愛も性も遠ざける
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