アフターピル薬局販売へ。服用経験者の声は? 間に合わず妊娠・中絶した女性も。

薬局での販売を認める方針を打ち出した菅政権

Woman drinks a pill from pain

画像はイメージ(adobe stock)

 薬局での販売を求める声が根強くあった緊急避妊薬(アフターピル)。2017年には薬局販売が一度は見送られたものの、今年10月8日、政府は処方箋なしで購入できるよう検討する方針を打ち出した。  報道を受け、インターネットやワイドショーでは、アフターピルの薬局販売をめぐって様々な意見が出ている。しかし実際に服用したことがある女性たちはどう考えているのか。

服用が間に合わなくて妊娠、中絶することに

 複数の人と合意のもとで性愛関係を築く「ポリアモリー」として活動するきのコさんは自信の経験から「早く薬局販売してほしい」と話す。 「アフターピルは急に必要になるものなので、薬局で入手できるようにするのがいいと思います。病院で処方箋をもらわなければならないと間に合わなくなる恐れもあるんじゃないでしょうか。  実際、私は緊急避妊薬をすぐに買えず、妊娠して中絶したことがあります。アメリカに留学していたとき、恋人と喧嘩になり、セックスを強いられたことがあるんです。そのとき避妊をしてもらえなかったので、アフターピルを飲もうと思ったのですが……感謝祭と重なって薬局が開いておらず妊娠してしまいました。そのときは仕方なく中絶することを選びました。避妊は一刻を争うことなので、薬局での販売が望ましいと思います」  緊急避妊薬は、避妊に失敗してから数日以内に服用する必要がある。仕事を休めず病院に行けない、年末年始で病院が開いていないといった場合、服用が間に合わずに望まない妊娠をしてしまうこともある。薬局ですぐに購入できるようになれば、こうしたトラブルを防ぐことができるだろう。  しかしアフターピルの薬局での販売に異論を示す人も少なくない。反対意見に対してきのコさんは「アフターピルの入手が簡単になると、男性が避妊を怠るようになるという人がいます。ただ、こういう人は既にいますし、こうした人たちのためだけに入手のハードルを上げておくのは本末転倒だと思います」と話す。 「そもそも緊急避妊薬の使用や人工妊娠中絶は『悪いこと』という前提があるように感じます。アフターピルが話題になっても、そうした価値観について十分に議論されていないと思うんです。いずれも倫理上悪いことではなく、女性の権利だということが共有されればいいと思います」
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半休を取って病院に行くのは大変
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