ファミリー向けトップ10
続いては、カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)のランキングを見てみましょう。トップは小田急線の
生田(価格相場2485万円)。北口の駅前に立つ「小田急マルシェ生田」はスーパーマーケットながら、営業時間も長く惣菜やインスタント食品も多く揃えており、コンビニのようにも利用できます。
また、カフェや100円ショップも併設しており、日常的な買い物に便利。その先にも、スーパーや銀行、郵便局やドラッグストアなど生活を支える施設が揃っているのが特徴です。その他、駅周辺には幼稚園や保育園、小中学校が複数あるうえに、明治大学や専修大学のキャンパスもあります。子供の教育環境が整っているという部分もファミリー向けの物件を探している人にとっては魅力的です。
3位の
京王稲田堤と8位の
稲田堤は、駅名からもわかる通り、近接しており250mしか離れていません。この周辺の魅力を、稲田堤で飲食店の店長を務める永野さん(仮名/30代男性)に伺いました。「大きな街に出やすいのがいいですね。京王線で新宿や渋谷へいけますし、南武線なら立川や川崎にもすぐに出られます」。
さらに永野さんは、ファミリーにとって良い環境についても話してくれました。「適度に田舎なんですよ。多摩川も近いですし穴澤天神社という湧き水で有名なスポットもあります。癒しが手軽に求められるのもいいと思います」。その他にも、京王稲田堤とJR稲田堤の間の商店街には、チェーン店と個人店が混在しており、1人から家族までシーンに合わせた外食ができる懐の深さも見えてきます。
シングル向けでは、ランクインする駅が新宿の北側に集中していました。一方で、カップル・ファミリー向けは新宿の西側に集中しているのがわかります。さらに、1位の生田駅と6位読売ランド前駅、それに2位の百合ヶ丘駅は連続する駅でランクインしています。近隣には、よみうりランドや生田緑地のほか、岡本太郎美術館や藤子不二雄ミュージアムなど、家族で過ごせるスポットが充実しているのも魅力といえるでしょう。
変化し続ける住宅事情は、テレワークも含めると需要の多様性が増してきています。この先の住宅の購入に、ランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。
<文/Mr.tsubaking>