画像はイメージ(adobe stock)
コロナ禍を機に在宅勤務やテレワークが普及し、時間や場所を有効活用できる働き方が浸透してきている。とりわけ、パソコンとWi-Fi環境さえあれば仕事ができる職種ほど普及が進んでいることだろう。
そんな中、政府が普及に取り組む「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた「ワーケーション」は、新しい旅行スタイルとして関心を集めている。
オンライン旅行サイトを運営する「エクスペディア」は、2020年8月に20代~50代の会社員の男女400名を対象に、ワーケーションに関する意識調査を実施した。
まず、ワーケーションという言葉の意味については、全体の54%が「知っている」と回答。2020年7月末に政府が普及を目指す方針を発表したのを受けて話題に上ったことが影響しているようだ。
リゾートホテル、温泉旅館、オートキャンプ場から最近ではテーマパークでのワーケーションも目にするようになったが、実際のところどのくらいの割合の人が経験しているのだろうか。
年代別でみると一番経験率が高いのは20代だ。30代~50代は2割を下回るのに対し、20代の約30%が経験が「ある」と回答。
旅行スタイルとしてはまだ一般的ではないにせよ、回答結果から推察するに今後若い年代からワーケーションが広まっていく可能性があるだろう。
次に、実際にワーケーションを経験してみたいか聞いたところ、「したい」と回答したのは全体の39%だった。
年代が高くなるほど「したい」という回答の割合が低くなる一方、20代・30代では「したい」と回答した割合は半数近くに上る。
若い世代ほどオフィスを離れた休暇先で、「仕事」と「休暇」を両立する新しい旅行スタイルに興味関心があることが伺える結果となった。
ワーケーションをしたいと回答した人に理由を聞いたところ、「リフレッシュできそうだから」と回答した割合が最も多く75%だった。次いで「少ない有休日数で旅先に長期滞在できるから」が58%、「ストレスが軽減できそうだから」が46%と続く。
つまり、ワ―ケーションをすることで日頃の仕事環境から離れ、心身のリフレッシュや非日常感を味わうことで、仕事もプライベートも充実させたいと考える人が多いのではないだろうか。