小泉純一郎元首相、「核のゴミ」最終処分場建設の文献調査を受け入れた町で「日本では不可能」と講演
最終処分場選定のための文献調査を受け入れた町で小泉元首相が講演

11月3日、高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場選定プロセスの第一段階(文献調査)に応募した寿都町で講演を行う小泉純一郎元首相
続いて登場した小泉氏は、フィンランドのオンカロ最終処分場の視察体験を語る“定番ネタ”をここでも披露、「日本では最終処分場の建設が不可能に近い」ということを説明したのだ。
「(最終処分場の建設が進められているフィンランドのオンカロ)は火山や地震や断層がない。岩盤に囲まれた島の地下400mに2km四方の部屋があり、核のゴミを約10万年保管する。
しかし、日本で400mも掘ったら温泉が出てくる。日本は原発が50基以上あり、どこに(最終処分場を)造ればいいのか。処分場のあてがない以上、原発は動かすべきではない。
よく政府は『再稼働を許しているな』と呆れている。できるだけ早く原発ゼロの方向にかじを切らなければいけない、ということを言い続けていきたい」
まさに「トイレなきマンション」のような状態での原発再稼働に釘を刺す一方、菅義偉首相(政権)に脱原発への方針転換を次のように呼び掛けた。
「(日本は)石炭火力をやめようとしている。同時に原発もやめなければいけない。『両方は無理だ』という人もいますが、両方やらなければいけない」
たしかに菅首相は、所信表明演説で「2050年に温室効果ガス排出ゼロ」と表明するなど「脱炭素(脱石炭火力)」には熱心だが、「脱原発」には不熱心。安倍政権の原発推進政策をそのまま継承し、初の地方視察で福島を訪れた時も「原発ゼロ」について語ることはなかった(筆者記事「菅政権は第三次安倍政権にすぎない。原発推進政策はまったく変わらない!?」参照)。
文献調査を決めた片岡町長は講演会をドタキャン

講演後に子供たちから花束贈呈を受けた小泉氏
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