10月28日、スペイン治安警察はカタルーニャの独立を支援する政治組織「民主ツナミ」に関係している企業経営者ら21人を逮捕した。2017年10月に実施された独立を問う違法住民投票を資金面で協力し、またベルギーに逃亡したプッチェモン前州知事への政治的支援として公的資金を横領したという容疑からである。
また治安警察は今回逮捕した彼らがカタルーニャの独立連合「ジュンツ・ペル・カタルーニャ」並びに政党「カタルーニャ共和国左派」と繋がっているものと判断している。
更に、治安警察はこの事件の捜査を進めて行くにつれて、逮捕された彼らの間で交わされた通話が治安警察によって盗聴され、そこからカタルーニャが独立した暁には
ロシアから1万人から成る軍隊を派遣する用意があることも判明したのである。
この軍隊というのは、プーチン大統領が直接関係しているロシアの傭兵部隊ワグナーの隊員を派遣していたであろう筆者は見ている。
スペイン各紙が一斉報道した「ロシア兵1万人派遣計画」
ホアキン・アギッレ判事の指揮のもとに進められているこの事件の報告書には「2017年秋にロシアはカルレス・プッチェモンに支援することを約束して、カタルーニャが独立宣言をした際に1万人の軍隊を派遣して、それを受け入れた場合には恐らく悲劇的事態になり多数の死者を伴う国家紛争に発展したであろうと」と各紙が報じた。
ロシアがスペインに1万人から成る軍隊を派遣する用意があった、という判事の報告書の内容にスペインの大半のメディアが関心をもち早速報道したのである。(参照:「
El Nacional」、「
El Mundo」、「
ABC」)