男性アイドルもハマってしまった「闇スロ」の危険な罠

歌舞伎町

まちゃー / PIXTA(ピクスタ)

 男性アイドルが、違法スロット店-いわゆる闇スロ店に出入りしていることを『週刊文春』に報じられ、即日で所属事務所から専属契約を解除された。繁華街の闇スロ店が摘発されたニュースはたまに目にするが、闇スロ店とはどのような場所なのか。GoToEatキャンペーンも始まり、夜の繁華街にも客足が戻りつつあるなか、実は何も知らない人も巻き込まれるかも知れない「闇スロ店」の実態とリスクについてまとめてみた。

「闇スロ店」とはどのようなお店なのか?

〈※ここにまとめた「闇スロ店」の実態は、かつて闇スロ店を経営していた人や出入した事の或る人等、複数の関係者から聞いた話をまとめたものです。〉  本稿の大前提として、違法な闇スロ店は、風営法の営業許可をとり営業しているパチンコ店とも、また深夜種類提供等の許可をとって営業している「スロットBar」のようなお店ともまったく違うことを強調しておきたい。そのうえで話を進めよう。  多くの「闇スロ店」は繁華街に潜んでいる。特に看板を掲げている訳では無い。道行く人に声を掛けて店内に誘い込む「呼び込み」での形か、馴染み客の紹介という形での集客を行っている。入口も分かりづらく、ビルの裏口や通路にあったり、普通のお店の奥に隠された入口があったりと巧妙にカムフラージュされている場合が多い。違法営業であるためドア付近のカメラ監視も怠っていない。 お店の規模にもよるが、数台から数十台のパチスロ機が設置されている。通常のパチンコ店に現状も設置されているパチスロ機もあれば、法律が変わり今ではパチンコ店に設置することの出来なくなったパチスロ機もある。とりわけ人気があるのは「4号機」と言われる出玉の爆発力が高いパチスロ機だ。

正式な店と違う「ハイレート」

 遊び方は通常のパチンコ店のそれと変わらない。ただ多くの場合はレートが違う。  通常のパチンコ店であれば、メダル50枚を1000円で貸し出しており、1枚20円となる。闇スロ店のレートは、この通常の20円の場合もあれば、10倍の200円の場合もある。話をきくことが出来た元闇スロ店経営者のお店では倍額の1枚40円レートの人気が高かったという。  見た目やパチスロ機の演出等は通常のものと何ら変わりは無いが、その多くは内部で不正改造されている。例えば設定6(出玉率が一番高い)を示唆する演出が頻出するが、実際の出玉率は設定1(出玉率が一番低い)以下にプログラムを書き換えていたり、店主が事務所に籠りながら大当たりを遠隔で操作*出来たりする仕様になっている。要は初めて来た客には意図的にそこそこ勝たせ常連化させようという店側の狙いだ。勿論、その逆もある。お金を持っていそうな一見の酔客からはボッタくることもよくある話。 〈*通常のパチンコ店の「遠隔操作」は、いつの時代もまことしやかに語られているが、通常のパチンコ店の場合は、第三者機関による抜き打ちの検査や、入替設置時の点検チェック、またプログラム基盤の封印(封印シールが剥がれていた場合、警察に摘発される)等の二重三重のセキュリティーが敷かれており、数十年前ならいざ知らず、現在では「遠隔操作」は現実的にはあり得ない〉
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店側だけでなく客も逮捕される
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