「菅原議員擁護」「鈴木エイト非難」記事を掲載した地元誌
奇妙な連鎖は続く。『
THE NEWS/ザ・ニュース』なる”マスコミ向け情報誌”が8月5日発行の第146号で、筆者の報道姿勢を非難し菅原議員を擁護する記事を掲載した。
表紙に「本号のスクープ」として『宗教団体と自民党議の関係攻撃するジャーナリストの〝怪〟』、記事の見出しに『統一教会・国際勝共連合と安倍政権及び自民党議員との関係を「歪」と執拗に攻撃するジャーナリスト』と銘打った当該記事は「事務所側はこの突然の押しかけに困惑して警察に通報したわけです」と6月19日の練馬事務所での騒動に言及。他にも「これまでも菅原氏を中傷するかのように統一協会との関係を何度も報じていたという」「風評に敏感な政治家にしてみれば看過できない問題で、内心穏やかでないのは容易に想像できる」「UNITEの会合に出席したという菅原氏は格好の〝標的〟となるわけだ」などと、全面的に菅原議員を擁護する記述が目立つ構成となっている。
〈参照:
THE NEWS|記事〉
この“スクープ”自体は思い込みと不正確な情報で書かれた飛ばし記事レベルの代物であり、取るに足らないものだが、なぜこのタイミングでこのような記事が出たのか。実は、似たような事例がある。
昨年12月に当メディアで報じた『国会欠席で雲隠れの「カニメロン」菅原一秀前経産相、被害者ヅラで弁明の日々か』の中で取り上げた月刊誌『
ベルダ』を巡る案件だ。菅原議員は秘書や元秘書に責任を押し付ける自身の主張に沿った記事『経産相辞任の陰に小池都知事 内部告発者の元秘書は都民ファースト陣営』が掲載された『ベルダ11月号』のコピーを持って支援者宅を回り弁明していたことが確認されている。
この『ベルダ』の記事については菅原議員が知り合いの記者に書かせたのではないかとの疑惑が出ていたが、秘書によると菅原議員の事務所内でも代議士が書かせたと認識されていたという。
〈参照:
HBOL|国会欠席で雲隠れの「カニメロン」菅原一秀前経産相、被害者ヅラで弁明の日々か〉
そして週刊文春がスクープし経産相辞任の引き金となった公設第一秘書による香典持参写真について、菅原議員は当時「僕は探偵みたいなのを雇ってるんだ、雇って調べさせたんだけど、○○(公設第一秘書)はどうも文春からカネをもらってあれをヤラセで撮ったらしい。そういう情報が入ってきたんだよ。だいぶカネもらったみたいだよ」と事務所内で話していたという。
前述の
THE NEWSの所在地は練馬区内にあり、発行人には日本総合探偵事務所顧問との肩書きもある。ここにも“探偵”が出てくる。なんとも奇妙な符号ではないか。
〈参照:
THE NEWS|HP〉
〈参照:
日本総合探偵事務所|会社概要〉
もし仮に、筆者の自宅周辺に出没した探偵事務所の調査員と思しき不審者や『THE NEWS』等の当該記事掲載に菅原議員が関与していたとすると、
公人としての倫理性が問われる事態だ。