カジノは横浜経済の起爆剤になる? 林市長の根拠を信号無視話法分析

林文子横浜市長答弁

筆者のYou Tubeチャンネルより

コロナ対策よりもカジノ誘致を優先する林文子市長

 約1年前の2019年8月22日、横浜市の林文子市長はこれまでの「白紙」方針を一転させ、カジノを含むIRの誘致を正式表明。だが、林市長は2017年7月30日に実施された横浜市長選挙では地元住民からの反対が根強いカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致は「白紙」と強調して再選を果たしている。しかも、「IR誘致は市民の意見を踏まえた上で方向性を決定」と公約に明記した上での当選だった。完全に手のひらを返し、公約違反をした林市長の言動に多くの市民が反発した。  筆者のYoutubeチャンネル「赤黄青で国会ウォッチ」で公開している「【横浜カジノ誘致 】林文子市長の発言変遷(2014年〜2019年)」をご覧いただければ、その確信犯ぶりがはっきりと分かるだろう。  それから約1年。新型コロナウイルスによるパンデミックで世界のIR・カジノをめぐる状況は一変した。カジノはもともと斜陽産業であった上、室内に大勢が集まるカジノの環境は感染リスクが高いことからさらに敬遠され、経営は厳しさを増している。海外渡航の制限が続けば、期待されていたインバウンドにも頼れない。  こうした状況を冷静に捉えれば、カジノ誘致は見直すべきだろう。だが、林市長は違った。「IRがコロナ収束後の起爆剤になる」という趣旨の発言を何度も繰り返し、カジノ誘致をやめる気は全くない様子だ。

林市長の「IRがコロナ収束後の起爆剤になる」という無根拠発言

 そこで、2020年9月25日、無所属・井上さくら市議は横浜市会 決算第一・第二特別委員会連合審査会で、林市長の「IRがコロナ収束後の起爆剤になる」という発言の根拠を約6分間にわたって質問。本記事では、この約6分間の質疑を一字一句漏らさずにノーカットで信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(はOK、は注意、はダメ)で直感的に視覚化する。(※なお、色表示は配信先では表示されないため、発言段落の後に( )で表記している。色で確認する場合は本体サイトでご確認ください) 答弁者の配色ルール  質問に対する林市長の回答を集計した結果、下記の円グラフのようになった。 集計結果 <色別集計・結果> ●林市長赤信号52% 黄信号22% 青信号13% 灰色13% *小数点以下を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはならない  赤信号黄信号が7割以上を占めており、青信号はわずか13%。つまり、質問にはほとんど答えていない。また、不要な言葉や意味不明な言葉を意味する灰色が13%もあり、何を言っているのか理解しづらい場面が度々見受けられた。いったいどのような質疑だったのか詳しく見ていきたい。  実際の映像は筆者のYoutubeチャンネル「赤黄青で国会ウォッチ」で視聴できる。
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「コロナ後の起爆剤」という根拠なき妄想
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