絶滅したはずのニホンカワウソが高知県で発見!? その「証拠」とは

地元自治体の観光協会が情報窓口を設置、さらなる目撃情報を求める

ニホンカワウソの等身大フィギュア

越智町観光協が入る「おち駅」に設置された、ニホンカワウソの等身大フィギュア(熊谷さとし作)

 しかしニホンカワウソは1979年の須崎市新荘川での目撃・撮影を最後に生息情報が確認できず、環境省は絶滅宣言を出している。 「絶滅宣言は大きな誤り。取り消してほしい」と、大原さんたちは口々に反論する。 「環境省は絶滅の目安として『50年間確実な生息情報がなかったこと』をあげている。しかし2012年の絶滅宣言は新荘川での確認から33年しか経っていなかった。もともと、絶滅の根拠もなかったんです」(大原さん)  高知県、愛媛県、徳島県はレッドデータブック(絶滅のおそれのある野生動物の情報をまとめたもの)で、ニホンカワウソについて「絶滅危惧種」としたままだ。これについては、環境省が「いない」と言った影響が大きい。 「みなさん頭は『絶滅』で固まっている。それらしい動物を見ても自分で否定するし、情報を行政に寄せても調査にはつながらなかった」(同)  今回、大原さんたちが働きかけて、仁淀川流域の越知町観光協会が目撃情報等の受け入れ先を引き受けた。さらなる証拠で生存が決定づけられれば、絶滅説は一掃されるだろう。 「仁淀川でも複数の目撃情報があり、調査地域も広げたい。実はあちこちに、少数だが生息しているのではないでしょうか。『まだ生存している』と、頭を切り替えてほしい。市民から情報が寄せられれば、さらなるカワウソの調査や保護につながっていくと思います」 文・写真/宗像充
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