加藤勝信・新官房長官は説明能力が高いわけじゃない。過去答弁でわかる誤魔化しだらけの加藤話法
「誤解した国民や検査の現場が悪い」とでも言いたげな答弁
蓮舫議員:「都内の単身赴任の社員寮で急死。発熱後も保健所に電話が繋がらなかった。検査を受けられたのは発熱から6日後。そして、検査結果が出たのは亡くなった後だという報道もあるんですよ。今の検査体制だと救えない命あるじゃないですか。著名な芸能人も自宅待機の間に重症化して病院に行って亡くなるとか。家族が会えるのはお骨だとかおかしいじゃないですか。やっぱり、このね、2月に決めた『熱が37.5度以上4日以上続く』『呼吸困難』『強いだるさ』。もうどんどん症例は変わってきてるんだから。総理、この検査を受ける要件、緩和してください。総理*」
〈*蓮舫議員は安倍総理に質問したが、自民党・金子原二郎委員長はいつものごとく、安倍総理でなく加藤厚労相を指名〉
加藤厚労相:「これは別に検査を受ける要件ではなくて、受診の診療の目安と言うことでありまして、これについては37.5度4日というのは要するにそこ以上超えるんだったら必ず受診をして頂きたい。そういうことで出させて頂きました。そして倦怠感等がある。この中には、よく、それも4日だ。あるいは37.5度と倦怠感が両方だと。まあ、こういう誤解はありましたから、それはそうではないんだ。倦怠感があれば、すぐに連絡をして頂きたい。こういうことは幾度となく周知をさせて頂いております。あの、さらにまたそうした誤解があればですね、あの そうした誤解を解消するように努力をしていかなきゃならないと思いますが、(赤信号)
ただ、やっぱりそれ以前の問題として、先ほど申し上げた、やっぱり 保健所機能を含めて ですね、 そういったところが本来その機能が発揮できるように我々は一緒になってですね、 一つ一つのネック、 ボトルネックと言いましょうか、あー、課題を解決していく。で、これ、 前と一緒じゃないかとおっしゃいましたけど、これ1個1個、本当に現場も相当努力をしながらやって頂いております。えー、 東京都においては医師会がPCR検査やりましょうと手をあげて頂いております。そして、中には、えー、 今我々PCR検査の人手という問題がありますんで、歯科医師の方にも協力をお願いいたしました。そうやって一つ一つ乗り越えながらですね、 地域と一緒になって、えー、ち、 国民の皆さんがあるいは地域の皆さんが安心していける、こういう状況を1日も早くつくるべく努力をさせて頂きたいと思います。(赤信号)」
蓮舫議員:「誤解をしたのは保健所とか国民が悪いんですか?政府がずっと説明してきたじゃないですか。尾身副座長も3月10日のこの予算員会で、『PCR検査のキャパシティの問題があったから、そして、今回の場合は症状が長く続くから、まあ5日ぐらいまで、まあ一般の人は3日ぐらいまで。4日というのが普通の人です。』
すごくざっくりとした説明をしたんですが、それを受けて厚労省は『4日以上、37.5度以上、だるさ、厳しさ、息苦しさ』 だから電話相談したら、あなたは典型例に合わない。まだもっと家に居てくれ。その症状だと、この外来に繋げませんって断られてるんですよ。誤解じゃないでしょ。誤解を生んだのは厚労省の説明じゃないですか」
加藤厚労相の答弁は1段落目、2段落目ともに論点をすり替えており、赤信号とした。
1段落目
【質問】検査要件の緩和
↓ すり替え
【回答】受診目安の定義
2段落目
【質問】検査要件の緩和
↓ すり替え
【回答】検査能力の向上
厚労省が提示した「受診・相談の目安」と「検査要件」を意図的に区別
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