都知事選を控えた小池知事が、東京都の広告に怒涛のごとく露出
小池百合子・東京都知事
会見で「感染拡大防止」を宣言、「東京都新型コロナウイルス感染症対策条例」を議会にはからず専決処分で改定した小池百合子・東京都知事。「感染防止徹底宣言ステッカー(通称:虹ステッカー)」を掲示することを「義務」とすると発言、
「東京中を虹のステッカーで埋め尽くす」とTシャツをあつらえたり、大相撲の懸賞旗を披露したりと、PRに余念がありません。
しかし、
ステッカーを貼った協力店舗でクラスターが発生したとたんに「貼っているだけのところ」と切り捨て、批判されれば抜き打ち検査すると脅す……さしもの“善良なる都民”も、堪忍袋の緒が切れるところでしょう。
ましてや当該店舗が、都議である筆者の選挙区・江戸川区であったことから、この事実をSNSなどで広く呼びかけるなどしていたところ、ほどなく知事発言が「炎上」。午後には撤回することになりました。
都知事からいちど出た言葉は、安易には取り消すことはできないものです。場当たり的なPR行為と「失言」によって、当該店舗や店舗の入っているビルにはどれほどの悪影響が及んだことか、小池知事は知る由もないでしょう。
なぜこれほど彼女は、自己PRに余念がないのか……。それを象徴するのは、東京都の広告ではないでしょうか。
緊急事態宣言が発出された「ステイホーム」期間中に「東京都知事の小池百合子です」と、都知事選を直前に控えた知事がテレビCMに出演したほか、街角のデジタルサイネージ(電子看板)など、怒涛のごとく露出しました。
これについて
「公選法の理念に抵触しないのか?」「そもそも広告費出してやること!?」「広告費用はいくらかかっているんだ!?」と、都民からの問い合わせが多数ありました。そこで筆者が独自に調査したところ、その額は何と約6.4億円。
フワちゃんとのコラボ動画などに、税金をいくら使ったのか?
そして、都民に移動の自粛を要請した
「特別なお盆休み」が始まると、家にいてテレビを見る人が多いだろうことを見はからってか、またしても小池知事はふんだんにCMに登場し始めました。
前回は人気YouTuberのヒカキンさんとのコラボでネット動画の配信を行いましたが、今回も人気YouTuberのフワちゃんとのコラボです。協力してくださった有名人の方々には、感謝こそすれまったく問題はありません。問題なのは、
都民の一大事に税金を使ってやることなのか? お金を使うなら、ほかに必要なところがたくさんあるのではないか? という、小池都政の問題です。
そのことを筆者がTwitterでつぶやいたところ、たいへんな反響がありました。「緊急事態宣言」の時には問題意識を持つまでには至らず、
漠然と「おかしいな……」と思っていた方々の多くが「また(自己PRを)やっている!」と実感されたようです。
筆者が街頭演説に立つと
「フワちゃん動画にいくらかかっているの!?」とお声がけをいただくこともありました。そこで、緊急事態宣言後の広告費第二弾の細かい内訳と支払い先、フワちゃん動画を誰が起案して決めたのかなどを担当部局に調査依頼し、明らかにしようとしました。