森友改ざんを追及する赤木雅子さんの新たな面を、写真誌『フライデー』が引き出した
「妻のお前も組織の中にいるんだぞ」という職場の人間からの圧迫感
夫の職場の人間に感じた圧迫感も、うまく記事にしてくれた。
「夫が亡くなって財務局の方がウチに来られた時、『妻のお前も組織の中にいるんだぞ』っていう空気を感じて、息苦しかった」
こういう言葉は、一般紙では話しても使われなかったという。そして『フライデー』が写真誌としてこだわったのは、俊夫さんが命を絶つ時に使ったオーディオコードの写真だ。共著書の『私は真実が知りたい』冒頭にある序章の扉で使われている。だが写真誌としては、他の媒体に出たものとは違う写真にしたいものだ。編集者が私に尋ねてきた。
「あのコードの写真、別カット(別の撮り方をした写真)はありませんか?」
あった。雅子さん本人がコードを指差している姿が写り込んでいる写真だ。どこにもまだ出していない。でも、かなり生々しい。私は雅子さんに写真を見せながら尋ねた。
「この写真、『フライデー』に出してもかまいませんか?」
すると雅子さんはこう答えた。
「はい、出してください。この本を知ってもらうためだったら、私はかまいませんから」
普段は袋とじを撮っているカメラマンが赤木雅子さんを激写

専属カメラマンに撮影される赤木雅子さん
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