レジ袋有料化、最前線では何が起きていた? コンビニ店員に聞いてみた

コンビニのレジでキレる人の心理

 コンビニのレジでひとりにかかる時間はおおよそ10秒から15秒といわれている。そんな短い時間でキレる客の心理とは? 精神科医の片田珠美氏に聞いた。 「ひとつ考えられるのは、日頃の不満や怒りが溜まっている状態ということ。それらは排泄物と同じで、どこかで出さなければ気持ち悪くなる。そこで、怒りの矛先を方向転換して、出しやすいところで出すわけですが、これを精神分析では“怒りの置き換え”と呼びます。2つ目は、自分は損をしているという感覚が強いこと。レジ袋って今までタダだったわけじゃないですか。加えて、昨年の消費税増税やコロナ禍による経済的困窮が、損をしている感覚に拍車をかけていると思います」
レジ袋事変

片田珠美氏

 体内に怒りが溜まると、呼吸も脈拍も速くなる。イラッときたら、まずは深呼吸を。また、1か月以上前から店内やメディアなどで告知がなされていたにもかかわらず、「有料化? ワシャ知らん」と開き直る老人の心理も気になる。 「それは“暗点化”という現象です。視野内に生じた見えない部分を暗点と言いますが、同じように自分にとって都合の悪いことは見えなくなる現象を指します。自己正当化の傾向が強い人は暗点化が起こりやすいですね。あるいは、自分は老い先短いし、我慢を重ねてきたからもう我慢したくないと“脱抑制”と呼ばれる状態になり、暴走してしまうとも考えられます」  コンビニは憂さを晴らす場所ではないと、肝に銘じたい。 【田矢信二氏】 コンビニ研究家。近畿大学商経学部卒業。セブン-イレブン、ローソンを経てコンサルタント会社等に勤務。SNSで独自視点の情報を伝え、テレビやラジオなど多岐にわたるメディアに出演。コンビニをテーマにした講演も多い 【片田珠美氏】 精神科医。大阪大学医学部卒業。パリ第8大学精神分析学部にてラカン派の精神分析を学ぶ。著書に『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)、『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(だいわ文庫)など多数 <取材・文/山脇麻生>
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